【ジャパンC】ルメール 20年アーモンドアイの“再現”なるか

2023年11月24日 05:22

20年ジャパンCを制したアーモンドアイ。鞍上のルメールはウイニングランでG1を9勝目をアピール

 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、東京競馬場でジャパンC(G1)が行われる。20年には日本馬の豪華さが話題となった。上位人気に支持されたのは3頭の3冠馬。すなわちアーモンドアイとコントレイル、そしてデアリングタクトだった。

 1番人気に推されたのは5歳のアーモンドアイ。同馬は2年前の3冠牝馬。その後も前々年のジャパンCやドバイのドバイターフ(G1)を勝つなど、ここまでG1を実に8勝。引退レースとなるここで、自身の持つJRA最多G1勝利記録を更新しようとしていた。

 2、3番人気に推されたコントレイルとデアリングタクトはいずれもこの年の3冠馬(後者は牝馬3冠)。共に無敗だった。

 結果はこの3頭でワンツースリーフィニッシュ。歴史に残る名勝負となった。

 さて、レース前から話題となり、実際に素晴らしい勝負となったわけだが、これを現場で目撃できたファンは4604人しかいなかった。もちろん新型コロナウイルスによる入場制限のせいだ。そして、その影響はファンだけではなく、内部の関係者にも及んでいた。アーモンドアイの手綱を取ったのはご存じクリストフ・ルメール騎手だが、彼の奥様であるバーバラさんも、スタンドの一般席で歓喜の涙を流していた。

 「レースを終えて引き揚げて来る時のウイニングランでは、観客席にバーバラの姿を探しました」

 そう語ったのはルメール騎手。先述した通り観客は5000人にも満たなかったが、それでも客席から奥様を見つける事は困難だったそうだ。

 「この晩は東京には泊まらず、京都の家に帰りました」と言ったルメール騎手はさらに続けた。

 「帰りの新幹線で、夫婦2人で祝勝会をしました」

 人数は緩和されたが、今年もまだ入場制限が実施されている中でのジャパンCとなる。イクイノックスに騎乗するルメール騎手の応援をするため、バーバラさんは来場するのだろうか。そして、レース後はまた祝勝会をあげられるのだろうか。日曜日の東京競馬場に注目したい。(フリーライター)

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