【桜花賞】スウィープフィート躍動感!名牝の孫で武豊20年ぶり桜冠狙う

2024年4月4日 05:28

坂路で追い切るスウィープフィート(撮影・亀井直樹) 

 混戦ムードが漂う「第84回桜花賞」の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。スウィープフィートは栗東坂路で軽快に動き、好調をアピール。チューリップ賞を制した勢いに乗り、1冠奪取を期す。なお、出走馬と枠順は4日に決定する。

 きびきび駆け上がった。スウィープフィートは厩舎スタッフを背にハロー(馬場整地)直後の坂路へ。最初の1Fを14秒6で入り、徐々に加速していく。外ラチ沿いからラスト1F標識でギアを切り替えるとグイッと加速。最後は手綱を抑えながら4F52秒7~1F12秒0でゴールへ。

 明け方から降りしきる雨の影響で発表は良馬場でもタフなコンディション。にもかかわらず躍動感あふれる動きを見せた。庄野師は「先週の追い切りもいい動きで、その後はさらに走りが良くなった。今朝はストライドがよく伸びて、力強さもある。ここまで順調ですよ」とうなずく。

 昨年の阪神JF7着後、今季はエルフィンS2着で始動し、桜花賞切符を懸けた前走・チューリップ賞で武豊と初コンビ結成。課題のゲートを決めて道中、後方で折り合うと直線は名手に導かれ、大外からメンバー最速の上がり3F34秒3の末脚で突き抜けた。04年秋華賞、05年宝塚記念、エリザベス女王杯を制した名牝スイープトウショウの孫が有力候補に名乗り。共同会見に臨んだ武豊は「前走はスタートが速くなかったが、直線に向いた時の脚が凄かった。まだ粗削りだけど瞬発力はいいものを持っている」と振り返りつつ、04年ダンスインザムード以来20年ぶり6度目の桜花賞Vを意識。庄野師も「終始、折り合いがついたことが最後の末脚につながったと思います」とトライアルの走りを評価した。

 中4週となるこの中間は短期放牧でリフレッシュ。今季3戦目になる点を考慮し、疲れを残さないよう調整を進めてきた。庄野師は「疲労がしっかり抜けて馬体に芯が入った。先週の時点でいい状態に仕上がった」と太鼓判を押す。

 厩舎の先輩でもある父スワーヴリチャードは18年大阪杯、19年ジャパンC勝ち。種牡馬としても初年度産駒からG1馬(ホープフルS覇者レガレイラ)を出した。庄野師は「リチャードの子でクラシックに出られるのはうれしい」と大舞台を心待ちにする。孝行娘が本番でも自慢の末脚を繰り出す。

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