【香港チャンピオンズM】オオバンブルマイ 日本馬最速4F51秒6!吉村師も興奮「かなり速かったよね」

2024年4月26日 05:30

山田助手を背にシャティン芝コースで追い切ったオオバンブルマイ(香港ジョッキークラブ提供)

 日本から8頭が参戦する香港チャンピオンズデー(28日)は25日、出走馬と枠順が決まった。チャンピオンズマイルに挑むオオバンブルマイ(牡4=吉村)はこの日の朝、舞台となるシャティン芝コースで最終追いを消化。雨が降り時計のかかりやすい馬場だったが、軽快に駆けて日本馬最速のタイムをマーク。初のビッグタイトル奪取へ大盤振る舞いの動きだった。JRAはクイーンエリザベス2世C、チェアマンズスプリントプライズも含めた3競走の馬券を発売する。

 雷鳴とどろくシャティン競馬場。日本ではめったにない過酷な環境下で、オオバンブルマイは稲妻が走る超抜時計を叩き出した。愛馬の動きを見終えた吉村師も「これ、かなり速かったよね」と興奮気味。続けて「フレッシュな状態。本当にいい感じだったね」と褒めちぎった。

 芝コースでの最終リハは序盤からエンジン全開。四肢を素早く回転させスピード感満点の走りを披露すると、直線に入っても鞍上が抑え切れないほどの手応えだ。かなりの雨を含み重くなった馬場も一切苦にせず軽々疾走。馬なりのままラスト2Fを24秒3でまとめた。

 4Fタイムは同じ時間帯に走ったヒシイグアス(55秒0)、ノースブリッジ(58秒3)と比べて圧倒的に速い51秒6。あまり馬場が傷んでいない前日に追い切った日本馬5頭を含めても断トツの数字だ。トレーナーは「雨で滑るような感じもなく、しっかり芝を捉えていた」と走りを分析。その上で「今年の芝は例年より硬い。そこがいいのかもしれないね」と馬場適性に自信をのぞかせた。

 豪州での前走ドンカスターマイルは内枠が災いし13着。吉村師は「加速したい時にスペースがなかったのが痛かったね」とレースを振り返る。外から2頭目、10番を引いた今回は不利の心配なし。「香港は好位を取れる馬にチャンスがあると思うので、この枠を生かしてその位置を取れれば」とポジションを鍵に挙げた。

 1着賞金は約4億円。香港では「大宴重酬」と表記されるオオバンブルマイ。大宴を催せるほどの報酬をかっさらう準備はできた。

 ▼エルトンバローズ(杉山晴師)ちょうど真ん中。例年の上位の馬が近くにいるので競馬はしやすいと思う。

 ▼シャンパンカラー(稲葉助手)正直もう少し外の方が良かったが、それなりに対応してくれると思う。

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