【ヴィクトリアM】横山琉人G1初騎乗!フィールシンパシーと恩返しVへ
2024年5月10日 05:27 フィールシンパシーに騎乗する横山琉人(21)はデビュー4年目でG1初騎乗。乗り慣れたパートナーと人馬一体の走りを見せる。なお、同レースの枠順は10日に決まる。
苦楽をともにしてきた愛馬との夢舞台。「この馬との思い出はたくさんあるし、この馬に乗って一番うまいのは自分。乗り替わりの多い今の時代に継続して乗せてもらえることに感謝したいし、何とか結果で恩返しをしたい」。デビュー4年目の横山琉は、19戦中17戦で手綱を握るフィールシンパシーとの初G1へ熱い思いを口にした。
騎手を志すきっかけは07年中山大障害。元騎手で父の横山義行がメルシーエイタイムに騎乗し勝利をつかむ姿を現地で目の当たりにし心を躍らせた。「競馬がどんなスポーツかは知らなかったけど、迫力が凄いなと。こんなにかっこいい仕事があるんだなと思った」。その後は過去に父が騎乗したレースの動画を何度も視聴。ジョッキーへの熱を上げていった。
小学校3年時に乗馬を始め、18年にJRA競馬学校に第37期生として入学。21年に無事騎手デビューを果たした。1年目こそ9勝に終わったが、22年は34勝、根岸SでJRA重賞初騎乗と大躍進の一年となった。昨年はヤングジョッキーズシリーズで優勝。一歩ずつ階段を駆け上がってつかんだG1切符だった。
前走福島牝馬Sは2着。惜しくも重賞初制覇を逃した。「抜け出した時は勝ったと思ったけど…。やれることはやって、この馬の競馬はできた」と結果には納得している。「今回は挑戦する立場なので緊張はない。G1の雰囲気を楽しみながら、悔いの残らないレースをしたい」。障害で数々の記録を打ち立てた父超えを夢見て――。新進気鋭の若武者が大きな一歩を踏み出す。
◇横山 琉人(よこやま・りゅうと)2003年(平15)1月8日生まれ、茨城県出身の21歳。障害ジョッキーとして活躍した父・義行氏に憧れ、騎手を志す。美浦・相沢郁厩舎所属で21年3月デビューし、JRA通算1385戦69勝。1メートル60、44キロ。