菜七子 聞き取り調査で虚偽申告していた…裁定委員会の議定あるまで騎乗停止

2024年10月11日 05:30

藤田菜七子

 JRAは10日、藤田菜七子(27)が昨年4月ごろまで複数回にわたり、調整ルーム居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、使用していたことが判明したと発表。通話ではなく、通信アプリを使用して外部の人間と連絡を取っていた。騎手として重大な非行があったものと認められ、日本中央競馬会施行規程第148条第2項により裁定委員会に送付するとともに、同条第4項により24年10月11日から裁定委員会の議定があるまで同騎手の騎乗は停止となる。今週3日間開催の騎乗はなくなった。

 10日発売の週刊文春報道を受け、JRAは9日午後5時ごろに本人と連絡を取り事実を確認した。昨年5月には今村聖奈ら若手騎手6人の不適切使用が判明。JRAはその際に全騎手に対して「通信機器の不適切使用経験の有無」を聞き取り調査していたため、虚偽の申告をしたことになる。

 5月に水沼元輝、今月には永野猛蔵、小林勝太が同様の違反で騎乗停止となっているが、過去の違反をさかのぼっての処分は初。本人は「(違反をした日)以降は開催日に調整ルーム居室内に携帯は持ち込んでいない」と話しており、裁定委員会が騎乗停止期間をどう定めるかに注目が集まる。美浦トレセン公正室の赤井誠室長は9日の説明会の中で「さらなる違反者発覚については調査中で、可能性はゼロではない」と話していたが、これから同様のケースで違反者が発覚していく可能性も否めない。

特集

2024年10月11日のニュース