JRA審判部長 藤田菜七子の引退決断「女性騎手として大いに盛り上げてくれた…個人的には非常に残念」

2024年10月11日 17:25

藤田菜七子

 JRAは11日、騎手として重大な非行があったとして騎乗停止となり、引退届を提出した藤田菜七子騎手(27=美浦・根本)を巡る一連の報道と処分について説明。騎手免許の取消申請を受理したと発表した。申請受理により11日付で現役引退となった。

 松窪隆一審判部長は説明を一通り終えた後、藤田の現役引退という事実に「女性騎手として大いに盛り上げてくれた一人。個人的には非常に残念です」と厳しい表情で声を絞り出した。

 同審判部長は「当時の聞き取り調査では、TwitterとYouTubeを使用したと。他者との通信はしていないと言っていたが、本当はそういうことがあった。虚偽の申告をしていたことが大きかった」「連絡は厩舎関係者と聞いている。職員ではないと聞いている」などと説明。

 若手騎手6人(今村聖奈、永島まなみ、古川奈穂、小林美駒、河原田菜々、角田大河=すでに引退)が騎手控室、調整ルーム居室で通信機器(スマートフォン)を使用したことが発覚、30日間(開催日10日間)の騎乗停止処分を受けた昨年5月の全騎手への一斉聴き取りにおいて、自己申告で違反を申し出たのは藤田菜七子ただ一人。しかし、その供述内容が虚偽だったとした。

 藤田の申請によると、引退理由は「一身上の都合」。また、JRAの説明後にはJRA公式ウェブから「藤田菜七子」の欄が削除された。

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