【天皇賞・秋】(7)ドウデュース吉兆枠!過去一番の状態、陣営「最高の枠ですね」

2024年10月25日 05:30

ドウデュース(撮影・亀井直樹)

 今季初戦を迎えるドウデュースは4枠7番。同世代のライバル・イクイノックスが連覇(22&23年)を飾った吉兆枠から4度目のG1制覇を目指す。

 イクイノックスが2年連続で輝きを放ったラッキーセブンを引き当てたのは、同期のダービー馬ドウデュースだった。藤本助手は開口一番「最高の枠ですね」と声を弾ませ、「最高だなと思って(過去の成績を)見たら、去年と一昨年の勝ち馬が出ている枠でした。いいですね」と宿敵から引き継いだ吉兆枠を喜んだ。

 スタート直後にカーブがある東京芝2000メートルはJRAでレースが施行されるコースの中で屈指の“イン有利”な舞台設定。グレード制導入以降で最多5勝の7番はコースロスを抑えつつ、内外のライバルの出方をうかがえる至高の枠だ。「ゲート内の駐立も問題ないので奇数枠でも大丈夫」と同助手。ドバイターフでは密集馬群に包まれ、宝塚記念では雨で荒れた馬場を通らされ、能力全開とはならなかった。いよいよ運が向いてきたか。

 ポリトラックで豪快な動きを披露した追い切り翌日の木曜朝は軽い引き運動で体をほぐした。「担当者は過去一の状態と言っているし、第三者の目線からも近走で一番良く見える」と好況は継続。「ユタカさんがおっしゃっているように、距離や舞台適性に不安はないので。かみ合わせが悪く、芝2000メートルではここまで結果が出ていないが、引退後に種牡馬になることを考えても、この距離でG1を勝ちたい」と力強く締めくくった。

 年内引退が決まっているドウデュース。ターフを沸かせてきた名優の最後の秋は最高の形でゲートインを迎える。

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