【ジャパンC】ドウデュース抜群!徐々にペースUPラスト1F11秒7
2024年11月21日 05:30 国内外の実力馬がそろう「第44回ジャパンC」の追い切りが20日、東西トレセンと東京競馬場で行われ、今季初戦の天皇賞・秋Vで弾みをつけたドウデュースは栗東ポリトラックで切れのある動き。叩き良化型らしく休み明けを叩いて上昇カーブを描き、再び府中に乗り込む。東京競馬場ではゴリアット、オーギュストロダンの海外勢が芝コースで軽快なフットワーク。05年アルカセット以来の外国馬Vなるか。環境にはフィットしているようだ。同レースは21日に出走馬と枠順が確定する。
躍動感あふれるフットワークで駆け抜けた。ドウデュースは前川助手を背にポリトラックへ。友道師が「折り合いを確かめる」とテーマを掲げ、ムキになる面を見せることなく先導役のベトルス(3歳1勝クラス)を2馬身追走。ラスト4F標識手前から徐々にペースを上げ、直線は内に入ってギアチェンジ。実戦同様、抜群の瞬発力であっさり僚馬を捉えた。5F69秒1~1F11秒7を計時。馬なりのフィニッシュながら追えばグンと加速しそうな手応えだった。見守った友道師は「今朝は負荷をかけることなく、先行馬をゆったり走らせ、折り合いはしっかりついていた。使うごとに良くなるタイプで天皇賞・秋よりもワンランク(出来は)アップしている」と上積みを強調した。
1週前に武豊を背にCWコースで追い切り、当週はポリトラックで仕上げるのがこの馬のパターン。先週は3頭併せの最内から矢のように伸び、ラスト1F10秒9(6F80秒9)と圧巻の動きで最先着を果たした。武豊は「前走であれだけのレースをしてもダメージがなく、先週の動きは凄く良かった」と好感触をつかんでいる。
今季初戦の天皇賞・秋は前半5F通過が59秒9という多頭数のG1にしてはゆったり流れる展開で後方から進めた。直線は伸び伸び走れる外側に進路を取るとレース史上最速の上がり3F32秒5でズバッと差し切った。21年夏のデビューから経験を積み、84年のグレード制導入後では7頭目の4年連続JRA・G1制覇を達成。友道師は「ヤンチャな面が抜け、以前より大人になった感じ。前走は具合が良くて落ち着きもあった。最後は凄くいい脚を使ってくれた」と振り返った。
オーギュストロダン、ゴリアット、ファンタスティックムーンと欧州のビッグネーム3頭が来日し、国際G1らしい豪華な顔触れ。迎え撃つ立場の日本勢の総大将として、ドンと構えている。「海外に2度遠征(22年ニエル賞4着→凱旋門賞19着、今年ドバイターフ5着)して結果を残せなかったが、日本でやる以上は負けるわけにいかない。(日本の)代表として結果を出したい」と締めたトレーナー。連勝で暮れのグランプリ有馬記念(12月22日、中山)へ。シナリオは出来上がっている。
【天皇賞・秋の勝ち馬5連続で馬券圏内】天皇賞・秋の勝ち馬は81年ホウヨウボーイから23年イクイノックスまで延べ27頭が同年ジャパンCに出走。5頭が連勝している。14年3着スピルバーグから15年3着ラブリーデイ、17年3着キタサンブラック、20年1着アーモンドアイ、23年1着イクイノックスと現在、出走機会5連続で馬券圏内を確保。ドウデュースが6頭目の偉業にチャレンジする。