【香港C】リバティアイランド反撃態勢整った!川田「とてもいい内容だった」

2024年12月5日 05:15

“自由島”と香港名が表記されたゼッケンを装着して調整するリバティアイランド(撮影・坂田 高浩)

 JRAが馬券発売する香港国際競走(8日、シャティン)の最終追い切りが4日、シャティン競馬場で行われた。香港カップ(芝2000メートル)に出走する昨年の3冠牝馬リバティアイランド(牝4=中内田)は川田を背に芝コースへ。息ぴったりの動きで上昇ムードを漂わせた。また、現地で取材する大阪本社・坂田のコラム「香港日記」もスタート。出走メンバー、枠順は5日に確定する。

 逆襲に闘志を燃やしている。天皇賞・秋で13着に敗れたリバティアイランドの最終追いはシャティンの芝コース単走。香港の慣れない環境でも落ち着いた様子で駆けていく。川田を背にリズムを重視しながら、軽く仕掛けられると4F51秒2~2F22秒5。香港名で“自由島”と表記されたゼッケンをなびかせ、さすがと思わせる躍動感を見せた。鞍上は「全体時計を求めるより、しまいにいい動きをできるかの確認。とてもいい内容だったと思います」と納得の口ぶりだった。

 海外遠征は春のドバイシーマクラシック(3着)に続いて2度目。当時の経験を糧に、たくましさが増した。「海外の輸送や検疫といったいろいろな時間を過ごしながら、とてもいい状態でここまで来てくれたと感じられる動きでした。そこは一つホッとしました」と安どの表情を浮かべる。

 5月に軽度とはいえ、右前種子骨靱帯(じんたい)に炎症が判明。その影響があったか、前走は好位から伸び切れなかったが、レース後の順調な調整過程を考えれば反撃必至だ。当初に予定していた中3週でのジャパンC参戦の予定を変更したのも、馬自身のコンディションを優先して、レース間隔と距離を考慮したため。昨年の3冠牝馬が本来の強さを示す構えだ。

 もちろん陣営はライバルの強さを肌で感じている。レース史上初の3連覇を狙うロマンチックウォリアーがその筆頭格。川田&中内田厩舎の黄金コンビで挑んだプログノーシスの香港遠征、セリフォスの今年の安田記念は宿敵にタイトルを阻まれてきた。川田は「香港の偉大なチャンピオン。素晴らしい馬です」と敬意を表しつつ「リバティらしく走りさえすれば、と思いますのでしっかり準備していけたら」と決意を新たにしていた。

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