ローレルリバー、シティオブトロイの2頭が24年ワールドベストレースホースに輝く 英ロンドンで表彰式
2025年1月21日 23:51 スイスの時計メーカー、ロンジンとIFHA(国際競馬統括機関連盟)は21日、英国の首都ロンドンのサヴォイホテルで2024ロンジンレーシングアワードセレモニーを開催し、ワールドベストレースホースとワールドベストホースレースを発表した。
ドバイワールドカップを制したUAEのローレルリバー(牡7=B・シーマー、父イントゥミスチーフ)とアイルランドのA・オブライエン厩舎で英ダービー、エクリプスS、英インターナショナルSを制したシティオブトロイ(牡4、父ジャスティファイ)が128ポンドで24年レーティング世界1位に輝いた。
1~4着馬の平均値(牝馬は3~4ポンド加算)で決まるワールドベストホースレースは英インターナショナルSに決まった。
ローレルリバーはドバイワールドカップ後、間隔を空けて英気を養い、今季に備えた。今週のファイアーブレイクS(G3、24日、メイダン、ダート1600メートル)で始動し、サウジカップ(G1、2月22日、キングアブドゥルアジーズ、ダート1800メートル)を視野に入れている。
シティオブトロイは昨年11月の中間発表までは英インターナショナルS勝ちの127ポンドで2位タイだったが上方修正され、ローレルリバーに並んだ。初ダートのBCクラシック8着を最後に引退、種牡馬入り。次の世代に血をつないでいく。
レーティングはヴィアシスティーナが127ポンドで3位、ゴリアットが126ポンドで4位となっている。
23年はイクイノックスが日本調教馬の歴代最高値となる135ポンド(対象レース=ジャパンカップ1着)で年間1位に輝いた。
近年の世界1位馬(調教国)とレーティング、対象レースは以下の通り。
03年 ホークウイング(アイルランド) 134 ロッキンジS
04年 ゴーストザッパー(米国) 130 BCクラシック
05年 ハリケーンラン(フランス) 130 凱旋門賞
06年 インヴァソール(米国) 129 BCクラシック
07年 マンデュロ(フランス) 131 プリンスオブウェールズS
08年 カーリン(米国) 130 ドバイワールドカップ、スティーブンフォスターハンデの2鞍
〃 ニューアプローチ(アイルランド) 130 英チャンピオンS
09年 シーザスターズ(アイルランド) 136 愛チャンピオンS
10年 ハービンジャー(英国) 135 キングジョージ
11年 フランケル(英国) 136 サセックスS、クイーンエリザベス2世Sの2鞍
12年 フランケル(英国) 140 クイーンアンS、英インターナショナルSの2鞍
13年 ブラックキャビア(オーストラリア)130 ブラックキャビアライトニング、TJスミスSの2鞍
〃 トレヴ(フランス) 130 凱旋門賞
14年 ジャスタウェイ(日本) 130 ドバイデューティフリー
15年 アメリカンファラオ(米国) 134 BCクラシック
16年 アロゲート(米国) 134 BCクラシック
17年 アロゲート(米国) 134 ドバイワールドカップ
18年 クラックスマン(英国) 130 英チャンピオンS
〃 ウィンクス(オーストラリア) 130 コックスプレート
19年 クリスタルオーシャン(英国) 128 プリンスオブウェールズS
〃 エネイブル(英国) 128 キングジョージ
〃 ヴァルトガイスト(フランス) 128 凱旋門賞
20年 ガイヤース(英国) 130 英インターナショナルS
21年 ニックスゴー(米国) 129 BCクラシック
22年 フライトライン(米国) 140 パシフィッククラシック
23年 イクイノックス(日本) 135 ジャパンカップ
24年 ローレルリバー(UAE) 128 ドバイワールドカップ
〃 シティオブトロイ(アイルランド) 128 英インターナショナルS
▽レーティング 競走馬の能力を示す客観的な指標で、着差や負担重量などを基に、国際的に統一された基準により、数値化したもの。