池添学師 日曜W重賞ジャックに挑む!昨年の杉山晴師に続いて2年連続の快挙に期待

2025年1月31日 05:16

池添学師

 栗東の池添学師(44)は根岸S・スレイマン、シルクロードS・クファシルで東西重賞Vにチャレンジする。

 昨年の当週は杉山晴師が根岸Sをエンペラーワケア、シルクロードSをルガルで制し、通算17人目(21例目)となる調教師のJRA重賞レース1日2勝を達成。今年は両重賞にエントリーした調教師が池添師、須貝師、安田師、吉村師と大挙4人。2年連続の快挙に期待がかかる。

 池添厩舎は重賞初制覇を目指す良血馬2頭を送り込む。東の根岸Sには3冠牝馬ジェンティルドンナの半弟スレイマン。ダート中距離で全5勝を挙げているが、陣営は距離短縮で真価発揮の見立て。2走前のテレ玉杯オーバルスプリント(2着)で7Fを初経験。「小回り(浦和)で追走が忙しかった。同じ1400メートルでもワンターンの東京コースの方が当時より競馬がしやすいと思う」と池添師。大跳びの走法ゆえ「器用な競馬ができない」と言うが、激流で底力比べになりやすい根岸Sは適性合致。最下位に終わったG1初挑戦(チャンピオンズC)から一気の巻き返しがある。

 西のシルクロードSは名牝エアグルーヴの孫クファシル。3歳秋に骨折し長期休養を要したが、復帰後はスプリント戦線に矛先を向けて4戦3勝。指揮官は「新馬戦に騎乗したライアン(ムーア)が“スプリンターだ。息遣いがマイラーじゃない”と言っていた」と振り返る。追い切りでも抑えるのが難しいほどの前進気勢を見せ、「馬体の張りがいいし、スプリント重賞を使うならそれぐらいの気合乗りがあっても」と期待する。2重賞のレース間隔はわずか15分。のべつ幕なしに、名血の覚醒を目の当たりにするかもしれない。

 《重賞1日2勝は過去17人達成》調教師のJRA重賞1日2勝は過去17人(21例)が達成している。20年以降では安田隆師が20年9月13日(京成杯AHトロワゼトワル&セントウルSダノンスマッシュ)、22年5月8日(新潟大賞典レッドガラン&NHKマイルCダノンスコーピオン)の2回、上村師が23年12月2日(チャレンジCベラジオオペラ&スポニチ賞ステイヤーズSアイアンバローズ)、杉山晴師が24年1月28日(シルクロードSルガル&根岸Sエンペラーワケア)にマーク。15年開業の池添師はJRA重賞13勝、21年京成杯AH(カテドラル)→ローズS(アンドヴァラナウト)で2週連続Vがある。

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