【東京新聞杯】ブレイディヴェーグ 八分咲きでも名牝貫禄舞い!3頭併せで余力たっぷり併入
2025年2月6日 05:16 実績馬が集結した「第75回東京新聞杯」は昨年マイルCS4着以来のG1馬ブレイディヴェーグが美浦Wコースでしまい重点。ラスト1F11秒6を馬なりで刻み、好調をアピールした。3戦3勝の府中で自慢の末脚を生かす。
名花は八分咲きでも匂い立つという。立春を迎えても冬将軍が居座る美浦トレセン。紅梅のつぼみも肩をすぼめる筑波おろしに金文字のG1馬ゼッケンをなびかせながらブレイディヴェーグが加速していく。逆手前(逆軸脚)で直線に向いた1週前追いとは一転して、
5日はスムーズに手前を転換。調教スタンドで見守る宮田師を安どさせたが、G1馬(一昨年のエリザベス女王杯優勝)にふさわしい動きを見せたのはその直後だった。3頭併せの最後方からデアルーチェ(3歳未勝利)を馬なりでかわすと、さらに前を行くグロッシェン(4歳3勝クラス)と余力たっぷりに併入。
手綱を取った杉原(レースはルメール)は「走りにくい馬場だったのでハミにモタれる面はあったが、さすがの動きです。いい頃と比べると、80点ぐらいですが、体も息もできています」と語る。宮田師も「体は少し立派だが、十分過ぎるほど負荷をかけて状態は一段上がってきた。同じ休み明けでも七分ぐらいの仕上がりだった昨年の府中牝馬S(1着)時よりはいいです」と手応え。
ドバイターフ(4月5日)への叩き台は3戦無敗の東京。「理想は1800~2000メートルだが、マイルでも東京なら力を出せると思う」と同師は続けた。名牝は八分咲きでも匂い立つ。