【フェブラリーS】エンペラーワケア勢い止まらん!馬なりで好調アピール坂路単走4F53秒6

2025年2月20日 05:20

坂路を単走で追い切るエンペラーワケア

 栗東では武蔵野Sの覇者エンペラーワケアが鋭い動きを披露して好調をアピールした。

 530キロを超えるパワフルな馬体を躍動させた。ダート戦で底を見せていないエンペラーワケアは坂路単走で最終追い切り。馬なりのままダイナミックなフォームで駆け上がり、4F53秒6~12秒5をマークした。セーブしているとはいえ、迫力満点の動きで好調をアピールした。見守った杉山晴師は「いつも通り、当該週は調教助手が乗って馬なり。時計的には目立たないけど、かえってそれぐらいでいいかな」とうなずく。

 中間に強い負荷をかけており、最終追いでは動きを確かめる程度で十分。圧巻だったのが12日の1週前追い。初コンビとなる横山武が手綱を取り、坂路で4F50秒0~1F11秒6の猛時計をマークした。鞍上は「想像以上に乗りやすくていい馬。さすがのひと言。おそらくG1でも上位人気するだろうし、それだけの馬。パワーとスピードの両方を兼ね備えている」と絶賛。指揮官も「あの全体時計で加速ラップを刻んでいるのがいい」と高く評価する。

 昨秋に予行演習も完了済み。当舞台の前走・武蔵野Sは直線で詰まりながらも、馬群をこじ開けて差し切った。指揮官は「1600メートル(の距離)というのが一番のポイントだった。直線はヒヤッとして負けるかもと思ったところで、狭いところを縫って力強く伸びた。改めて強いなと再認識しました」。ダートでは初めてとなるマイル戦での勝利。収穫は大きく、しっかり結果を出すあたりが能力の高さを物語っている。

 ダートは9戦7勝、2着2回とパーフェクト連対。ダート連対率100%で当レースに挑戦して優勝した馬はG1に昇格した97年以降、4頭いる。昨年引退した王者レモンポップも23年の当レースを勝つまで10戦連続で連対していた。エンペラーワケアも偉大な猛者と肩を並べることができるポテンシャルを秘めている。ダート界の新星が勢いに乗ってG1タイトルをつかみ取る。

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