【オーシャンS】ママコチャ復活V!次走高松宮記念で短距離界統一だ

2025年3月2日 04:30

オーシャンSを制した(11)ママコチャ (撮影・村上大輔)

 G1高松宮記念の前哨戦「第20回オーシャンS」が1日、中山競馬場で行われ、1番人気の6歳牝馬ママコチャが差し切りV。23年スプリンターズS以来、1年5カ月ぶりの白星で復活をアピールした。

 「これがG1馬」。場内実況が高らかに、ママコチャの復活を告げた。好スタートから3番手を確保。直線入り口では先行押し切り態勢のペアポルックスとは約3馬身の差があったが、鞍上の川田に焦りはない。外から1完歩ごとに差を詰め、最後は半馬身差できっちり捉えた。

 同じ舞台でのG1制覇から約1年半ぶりの白星。「何よりこの馬が一番大きなところを勝ってから、結果が出てない日々を過ごしていました。この舞台で改めて重賞を獲ってくれたことをうれしく思います」。川田は相棒との久々の勝利の味をかみ締めた。メンバー中唯一のG1ホース。池江師は「負けられないメンバーだった」とした上で「さすが川田将雅。久しぶりにママコチャらしい競馬をしてくれた」と好騎乗を称えた。

 次走は優先出走権を獲得した高松宮記念(30日、中京)で、2つ目のG1タイトルを目指す。指揮官は「それありきでここを使った」と胸を張る。主役不在、群雄割拠が続くスプリント戦線。輝きを取り戻したかつての女王が、4週後の桶狭間決戦で再びの“短距離界統一”へ、のろしを上げた。

 ◆ママコチャ 父クロフネ 母ブチコ(母の父キングカメハメハ)19年4月5日生まれ 牝6歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績19戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金3億9174万1000円 馬名の由来は「インカ神話の海の女神」。

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