【スプリングS 展望】昨夏以来のキングスコールは素質に期待 マテンロウバローズは勢いあり
2025年3月9日 19:50 皐月賞トライアル「第74回スプリングS」(G2)が16日、中山芝1800メートルを舞台に行われる。上位3頭に牡馬クラシック1冠目「皐月賞」(4月20日、中山芝2000メートル)の優先出走権が与えられる。
注目はデビュー戦から圧巻の走り披露したキングスコールだ。札幌の新馬戦はノーステッキのまま3馬身差の快勝。20年札幌2歳Sでソダシが記録した従来の記録を0秒4更新する、札幌芝1800メートルの2歳コースレコード(1分47秒8)をマーク。2着馬はその後に未勝利→萩Sを連勝し、G1阪神JFでも3着に好走したテリオスララ。レースレベルも上々だ。札幌2歳Sを目標にしていたが、左前肢の骨折が判明。復帰戦がいきなり重賞とハードルは高いが、名門・矢作厩舎の抜かりのない調整なら期待は大きい。大物感漂う父ドゥラメンテのラストクロップが2連勝でタイトルをつかむ。
唯一の連勝馬マテンロウバローズの勢いも見逃せない。新馬戦Vから臨んだ前走こぶし賞は中団の内で脚を温存。最後は逃げ切りを狙った2着馬を上がり最速の脚で捉えた。
ピコチャンブラックは昨秋アイビーSでマスカレードボール(共同通信杯V)の2着。ホープフルSは13着に大敗したが、ここで巻き返しを図る。重賞経験が豊富なジェットマグナムも軽視できない。