【桜花賞】(14)ダンツエラン 雨予報歓迎!ロードカナロア産駒G1・4連勝へ、本田師「枠は理想通り」
2025年4月11日 05:30 牝馬クラシック第1弾「第85回桜花賞」の出走馬18頭と枠順が10日、確定した。25年JRA・G1の3レースは全てロードカナロア産駒がV。ここも同産駒のダンツエランに注目だ。管理する本田優師(66)は騎手時代の01年にテイエムオーシャン、調教師として17年レーヌミノルで桜花賞を制した。勝ち方を知る指揮官は決まった14番枠に「理想通り」と不敵な笑み。伏兵で一発を狙う。
運命の枠順発表。木曜午後2時過ぎ、ダンツエランは14番に決まった。本田師は「理想通りで良かった」とニヤリ。舞台の阪神芝外回りは枠順における内外の有利不利が少ない。それでも「前に行った馬がそのままの流れで行ってくれたらいいけど、外から仕掛けてきた馬に入って来られると、(内の馬は)ポジションが下がってしまう」と分析。スタート後の直線が長いゆえ、前半のラップは緩むことがあり、馬群でごちゃつくケースもある。外寄りでリズム良く走った方が力を出せるというわけだ。
血統的な勢いも見逃せない。同じロードカナロア産駒はフェブラリーSのコスタノヴァ、高松宮記念のサトノレーヴ、大阪杯のベラジオオペラと今年のJRA・G1を3連勝。師は「ファンの人たちはそう思うだろうけど」と笑いながら、スプリント路線で活躍した父を思い浮かべて「この馬もスピードタイプだと思う。脚が長いから自分のペースで行く分にはいいけど、前に入られると良さが出ない」とポイントを挙げた。
桜花賞は騎手時代の01年にテイエムオーシャンで勝ち、トレーナーとしても17年にレーヌミノルで制した指揮官の言葉だからこそ重みがある。レーヌとはフィリーズレビュー(2着)からの臨戦も同じ。「小倉2歳Sの勝ち方からしたら、その後が情けない走り。ようやく力を出せた」と8番人気でのVを振り返った。
今年、送り込むエランについて「新馬前から調教でよく動いていた。千六を勝っているし距離が延びるのも問題ない」と期待を寄せる。レース当日の阪神は雨予報。不良馬場のファンタジーSを勝っており、道悪実績があるのも頼もしい。フィリーズレビュー6着からの逆襲へ条件はそろった。やや重だった8年前に制した先輩に続く、波乱劇があるかもしれない。