【日本ダービー】マスカレードボール ミュージアム2冠へ待った!“理想ステップ”あるぞ逆転戴冠
2025年5月26日 05:30 過去10年の結果から勝ち馬を導き出す「G1データ王」は厳選5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬に迫る。競馬の祭典「第92回日本ダービー」は王道の皐月賞組はもちろん、今年は別路線も多彩なメンバーで混戦模様。最高得点をマークしたのは2冠を狙う皐月賞馬ミュージアムマイルではなく、あの馬だ!!
【ステップ】
前走皐月賞組が【7・9・7・74】と断然の成績。同1~3着が優勝馬5頭で20点、同4~7着が優勝馬2頭で15点。8着以下は優勝馬なしで10点。次は【1・1・0・15】の京都新聞杯。15年2着サトノラーゼンは京都新聞杯1着、19年優勝ロジャーバローズは同2着。京都新聞杯連対馬は15点、3着以下は10点。他でダービー優勝があるのは21年シャフリヤールが毎日杯1着、昨年ダノンデサイルは京成杯1着(皐月賞は競走除外)で、該当する毎日杯1着ファンダムは15点。以上に該当しない馬は全て5点。
【東京実績】
優勝馬10頭中7頭に「東京芝で勝利か、東京の重賞で3着以内」の実績があった。該当しないのは東京未経験だった16年マカヒキと19年ロジャーバローズ、昨年ダノンデサイルは東京新馬4着で、東京での重賞出走歴はなかった。本番の前にタフで長い東京の直線を経験していた方が望ましいのは確か。東京芝重賞でV歴がある馬は20点。東京芝での勝利か、東京重賞で3着以内の実績があれば15点。それ以外は10点。皐月賞馬ミュージアムマイルは東京未経験なので10点にせざるを得ない。
【末 脚】
優勝馬10頭がダービーまでの芝レースでマークした上がり3F最速(タイ含む)の平均回数は2・5回。一度も最速を記録せずに優勝したのは23年タスティエーラ(ダービー前まで4戦消化)1頭だけ。15年ドゥラメンテ、16年マカヒキ、20年コントレイルは4回も最速をマークしていた。東京の長い直線を制するには強烈な瞬発力は不可欠。4回以上の馬は20点、3回15点、2回10点、1回5点。上がり最速未経験は厳しく0点とした。
【生まれ月】
3歳春はまだまだ成長途上の時期。当然、生まれてからの時間が長い馬ほど、馬体はしっかりしてくる。それはデータにも表れていて、1月生まれの馬は16年マカヒキ、19年ロジャーバローズが勝ち、【2・2・0・17】で連対率19・0%は断然トップ。1月生まれの馬は数は多くないが出走なら満点の20点。最多3勝の4月(連対率12・8%)と2勝の3月(同12・7%)は15点。同じく2勝の2月(同6・1%)は連対率が落ちるので10点。1勝の5月と0勝の6月は5点。
【キャリア】
ダービーまでに走ったレース数で見れば、5戦が【5・2・5・39】で優勝馬の頭数はトップ。連対頭数でこれを上回る4戦も【4・4・2・35】と上々。ダービーまでの“最短経路”を模索するのが近年のトレンド。トラブルなく順調に駒を進めてきた馬が結果を残している。5戦、4戦に続くのは3戦の【1・3・0・10】。皐月賞馬ミュージアムマイルはこれまで6戦しているが、6戦は【0・0・3・23】で連対馬ゼロと大苦戦。使い過ぎ?の懸念が残る。5戦が20点、4戦が15点、3戦が10点、6戦以上と2戦以下(今年は該当馬なし)は5点。
【結 論】
皐月賞上位馬で大激戦となったが、計5項目でトップの85点を獲得したのは皐月賞3着のマスカレードボール。東京の共同通信杯を勝ち、キャリア5戦の理想ステップが大きい。ライバルは80点の皐月賞2着馬クロワデュノール。キャリア(4戦)の差で次位となったが逆転の可能性は十分ある。(データ班)