ナーサリーテイル 偉大な先輩と同じ道へ

2025年8月1日 05:00

デビュー2連勝を飾ったナーサリーテイル

 【地方からの風】目下、船橋リーディングを突き進む川島正一厩舎に将来性豊かな若駒がいる。ナーサリーテイル(牝2、父ルーラーシップ)が28日の船橋4Rリバーサイドアイドル特別(1200メートル)を4馬身差快勝。2着に7馬身差をつけた新馬戦に続く連勝を飾った。遅めのスタートから道中は先頭から5、6馬身離れた4番手を追走。3コーナーで満を持して上昇を開始すると、直線で早々と先頭に立って悠々とゴールを駆け抜けた。鞍上の矢野は「返し馬ではパンチ力が伝わってこなかったが、競馬では集中して走れた。競馬がうまい」と長所を挙げた。一方で「もう少し首を使って走れたらいいし、スタートもワンテンポ遅れる」と期待馬だからこその課題も口にした。

 前走の馬体重は475キロ。筋骨隆々というわけではなく、スラッとしたシルエットが目を引く。川島一師も「そんなに大きくは見えないけど、中身が詰まっている」と評価する。さらに騎手、師共に「距離が延びた方がいい」と口をそろえる。1000メートルの新馬戦、そして今回も適性とは異なるレース。それを能力の違いで乗り切った。

 今後はローレル賞(S2、11月18日、川崎1600メートル)を目標に調整される。同厩舎で1歳年上のプラウドフレールがローレル賞(3着)をステップに東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞、桜花賞の重賞V3を達成。ナーサリーテイルも偉大な先輩と同じ道を歩むことができるか。名門厩舎とトップジョッキーの手によって、ダイヤの原石に輝きが刻まれていく。

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