【中京記念】キープカルム充実!ラスト1F12秒0 松山を背に坂路単走伸びた

2025年8月14日 05:17

松山弘平を背に坂路を単走で追い切るキープカルム

 馬場のド真ん中を力強く駆け上がった。サマーマイルシリーズ第1戦のしらさぎSを制したキープカルムは新タッグの松山を背に坂路で単走。序盤から活気十分の身のこなしで充実ぶりが伝わってくる。残り1Fに差しかかったところで鞍上が肩ムチを入れると流れるようにスムーズなギアチェンジでグイッとひと伸び。夏場でもしっかり負荷をかけられ、4F51秒7~1F12秒0を刻んだ。この日が初コンタクトだった松山は「非常に乗りやすい。無駄な力を使わないので、しっかり走れているんだと思います」と好感触を伝えた。

 前走のしらさぎSは中団インで冷静に進めた。直線は追い出しを待たされる場面もあったが馬場の真ん中に進路を見つけると、持ち前の勝負根性で馬群を割って先頭へ。ゴール前は外から迫った昨年の2冠牝馬チェルヴィニアを1馬身差でねじ伏せ、重賞初制覇を飾った。中竹師は「強い馬を負かしてくれた。馬が以前より良くなったというよりも、自分の力を出し切れたことが勝因」と言い切る。

 重馬場で9着だった3走前の東風Sを除けば、全て掲示板を確保している堅実派。当日の天気予報は曇りのち晴れ。良馬場なら前走と同様のパフォーマンスが期待できる。左回りは新潟に遠征した昨年8月の五頭連峰特別2着以来、2度目。「新潟と中京で馬場は大きく変わらないし問題ない。むしろ(直線で)坂がある中京はいいと思う」と舞台を歓迎した。

 3代母は95年オークス、96年エリザベス女王杯とG12勝のダンスパートナーで、半妹カムニャックは今年のオークス馬。優秀なDNAを受け継ぐ優等生がサマーマイル重賞連勝を狙う。

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