【新潟記念】前走G1僅差3着シランケド主役

2025年8月26日 05:16

新潟記念、年齢別成績(過去10年)

 過去10年の傾向から勝ち馬候補を探る「up to データ」。今週はサマー2000シリーズ第5戦「第61回新潟記念」を分析する。第1回から一貫してハンデ戦で組まれていたが今年、別定に変わってブレイディヴェーグのようなG1馬が出走しやすくなり、例年以上にハイレベルな争いが予想される。秋に向けて弾みをつける馬は?馬券のヒントを導き出そう。

 【重量】晩夏のハンデ重賞として定着していたが別定戦に様変わり。23年エリザベス女王杯覇者ブレイディヴェーグはG1勝ちが24年8月23日以前で、なおかつ牝馬限定戦のため基礎重量から1キロ増で済み、56キロで走れる。24年8月24日以降に牡馬相手のG2勝ち(今春の金鯱賞)があるクイーンズウォークが同2キロ増の57キロを背負うことを考えれば、この1キロ差は大きい。ハンデ戦ほどではないにしても有利不利が生まれている。

 【年齢&性別】3歳は【2・0・1・6】で18年ブラストワンピース、23年ノッキングポイントが制し、勝率、連対率、複勝率いずれもトップ。ただ、2頭はともにハンデ54キロだった。G2勝ち(青葉賞)で基礎重量から2キロ増の56キロを背負うエネルジコはそこがどうか。古馬は【3・3・3・24】の4歳が好成績。牝馬は延べ21頭が出走し、【1・0・1・19】で24年シンリョクカしか勝っていない。

 【前走】前走G1組が【4・2・0・17】で前走着順は問わない。22年覇者カラテは安田記念16着から巻き返した。前走G3組は【5・5・7・69】で頭数が多いこともあり、よく馬券に絡んでいる。夏場は勢い重視と言われ、前走3勝クラス組も【1・1・1・21】だから悪くない。ただ、あくまでもハンデ戦の数字。より実績が問われ、前走G1組を中心視したい。 

 【脚質】勝ち馬の4角位置は2、3番手が3頭。逃げ切りはない。6~9番手が3頭。10番手より後方が4頭と差し&追い込みが利く。ハンデの恩恵がなくなって伏兵の前残りは期待しづらく、決め手勝負になりそうだ。

 【結論】年齢、性別が気になるが5歳牝馬シランケドを主役に引き上げた。G1からの臨戦は理想的で前走ヴィクトリアマイルはタイム差なしの3着。G3勝ちしかない分、基礎重量の55キロで走れて、他の牝馬との比較で有利だ。後方一気の脚質も舞台に合う。穴は4歳世代で前走3勝クラスVのアスクカムオンモアをプッシュしたい。 

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