【佐賀・第25回サマーチャンピオン】4日発走 エンペラーワケア堂々と重賞3勝目に照準! 予想印を公開
2025年9月3日 12:00 交流重賞「第25回サマーチャンピオン」(3歳以上/距離1400メートル/1着賞金3000万円)が4日11R(20時00分発走)、ナイター開催の佐賀競馬場で行われる。今年はJRA5頭、兵庫2頭、高知1頭、地元佐賀2頭の計10頭がエントリー。昨年は兵庫のアラジンバローズが制したが、過去24回のうち20回を中央勢が制している。今年も好メンバーを送り込んだ中央勢が優位だろう。注目は高い決定力を誇るエンペラーワケア(牡5=杉山晴)。ご当地騎手の川田将雅を背に三つ目の重賞タイトルを狙う。
◎②エンペラーワケア(杉山晴厩舎=JRA)鋭い決め脚で通算13戦7勝。昨年1月根岸S、同11月武蔵野SとJRAで二つの重賞タイトルを手にしている。今年に入ってから勝利は手にしていないが、初のGⅠ挑戦となった今年2月のフェブラリーSで5着、3月高知・黒船賞3着、6月浦和・さきたま杯3着とトップレベルで差のない競馬を続けており、実績的にも今回は最右翼。ベスト条件は決め手が生かしやすい直線の長いコースだが、そこは佐賀競馬場を知り尽くした鞍上川田がうまくエスコートしてくれるはず。堂々と重賞3勝目に照準を定める。
○①ハッピーマン(寺島厩舎=JRA)成長著しいダノンレジェンド産駒の3歳牡馬。楽に好位につけられるスピードと器用さを持っており、初の佐賀コースにも対応できるだろう。前走の5月兵庫チャンピオンシップは2着。2番手からしっかり自分の脚は使っており、内容的には悪くなかった。今回は古馬初対戦となるだけに、楽なレースにはならないがトップハンデのエンペラーワケア、クロジシジョーとは3.5キロ差の55.5キロ。1枠という枠番的にも積極的なレースを仕掛けていくだろう。早め先行策から抜け出しを狙いたい。
▲⑤クロジシジョー(岡田厩舎=JRA)重賞タイトルこそないものの鋭い末脚を武器にJRAオープンで3勝を挙げている。フリオーソ産駒らしく6歳を迎えても成長を続けており、近況の充実ぶりは目を見張る。前走の新潟NSTオープンは上がり36秒1の決め脚を使っての差し切りV。実力的に重賞を狙える力は十分にあるが、末脚勝負を得意とするだけに問題は小回り佐賀のコース適性。器用なタイプではないだけに、そこは割引き材料となるか。短い直線でどこまで前との差を詰められるか。先行激化なら混戦を断ち切れるだけの末脚は持っている。
☆⑨ヤマニンチェルキ(中村直厩舎=JRA)通算8戦4勝。前走の8月北海道スプリントカップで重賞初制覇を飾ったばかり。デビューから一貫して1200~1400メートル戦で使われており、今回も同条件を狙っての参戦となる。初タイトルとなった前走は鞍上石川倭の好騎乗も光っただけに、今回は岩田望来に鞍上をスイッチして、真価が問われる一戦。レースが組み立てやすい外枠に入ったのは歓迎材料。うまく好位につけて抜け出すチャンスを伺いたい。
△⑦アラジンバローズ(新子厩舎=兵庫)昨年のサマーチャンピオン覇者。8歳を迎えたが、3月高知・黒船賞で2着と好走するなど健在ぶりを見せている。今回と同条件で行われた昨年11月の佐賀・JBCスプリントでも地方馬最上位の3着と奮闘するなどコース適性はナンバーワン。あとは他との力関係となるが、昨年と比べると骨っぽいメンバーが集まった印象を受ける。コース相性の良さを生かして、どこまで食い込めるかだろう。