米BC一夜明け フォーエバーヤング矢作師「次走はサウジC、そしてドバイWC」来年BCへの意気込みも

2025年11月3日 10:05

BCクラシックを制したフォーエバーヤングと矢作師(前列左から3人目)ら関係者(C)Bill Denver/Eclipse Sportswire/Breeders Cup

 日本調教馬初となるフォーエバーヤング(牡4=矢作、父リアルスティール)の米ブリーダーズCクラシック(G1、デルマー、ダート2000メートル)制覇から一夜明けた2日、ブリーダーズカップ協会の公式ニュースが改めて矢作芳人師(64)の喜びの声を伝えた。

 「まだ実感が湧きません。日本ではメディアの注目が予想をはるかに上回り、それがクラシック制覇の実感となっています。今朝、馬の状態を確認しましたが、思ったほどこたえていない。体格が良くなり、他の馬よりも回復が早い。世界の舞台で戦うには、まさにこれが必要だったと思います」

 弟子の坂井瑠星(28)が相棒の力をフルに引き出した。「(2着の)シエラレオーネが外から迫ってきた時は心配でしたが、フォーエバーヤングはしっかりと踏ん張ってくれました。瑠星は騎手デビューする前から知っているので、私にとっても大きな意味があります。彼は素晴らしい自信と技術を持っています」と褒めた。

 レース後、夜はメキシコ料理店へ。「祝杯を挙げ、ロサンゼルスドジャースのワールドシリーズ優勝を見ました」と美酒に酔いしれた。今後については「今回、ブリーダーズCに全力で臨んだので年内は休養を取りたいと思っています。次走はサウジC、そしてドバイワールドC。その後もコンディションが良ければ現役を続ける予定です」と思い描いた。

 来年のブリーダーズCは同国中東部、ケンタッキー州レキシントンにあるキーンランド競馬場が舞台。「キーンランドは西海岸に比べると日本の馬にとって厳しいレースになるでしょうが、それでも私は自分の馬をブリーダーズCに送り出したいと思っています」とフォーエバーヤングに関しては中東遠征後のプランは未定ながら今年3頭を起用し、21年に2勝(BCフィリー&メアターフ=ラヴズオンリーユー、BCディスタフ=マルシュロレーヌ)している米国の祭典に懸ける思いを口にした。

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2025年11月3日のニュース