【みやこS】レヴォントゥレット 今週はオレの番 フォーエバーヤングに続き世界の矢作厩舎“もう一丁”
2025年11月5日 05:30 フォーエバーヤングの先週BCクラシックVの余韻が残る中、国内でも熱い戦いが繰り広げられる。「第15回みやこS」は中距離ダート路線で飛躍を期すメンバーがそろう。レヴォントゥレットはフォーエバーヤングと同じ矢作厩舎で、ともに4歳世代。前走日本テレビ盃で対戦し、0秒5差をつけられたが2着と収穫があった。矢作芳人師(64)は通算1000勝へ、あと2勝。名門厩舎が今週も話題を提供する。
今度は俺の番だ!矢作厩舎は先週、米BCクラシックでフォーエバーヤングが日本調教馬初勝利の歴史的偉業。僚馬がつくったいい流れに乗ってレヴォントゥレットが重賞獲りにチャレンジする。全休明けの4日朝は坂路2本、元気良く駆け上がった。金羅助手は「今朝もあまり進んでいかなかったけど稽古はいつもこんな感じ。いい雰囲気ですよ」と笑みを浮かべる。
昨春の未勝利から休養を挟みながら今春の伊勢Sまで4連勝でオープン入り。昇級後は4戦し、5着以下なしと堅実に走り続けている。前走日本テレビ盃は米遠征に向けたフォーエバーヤングの壮行戦といった雰囲気が漂う中、大外10番枠から積極的に2番手へ。最後は2馬身半差をつけられたものの2着争いは外から迫るホウオウトゥルースの追い上げを頭差でしのぎ、重賞で初連対を果たした。「勝った馬が強かったですよね(笑い)。よく食い下がったし、3着馬が迫ってからも踏ん張っていた。持ち前のしぶとさを生かすレースでした」と振り返った。
前走後は鳥取県の大山ヒルズへ放牧に出され、心身ともにリフレッシュ。先月18日に帰厩後は順調に調教を積み重ねた。1週前追いはCWコース6F82秒2~1F11秒7をマーク。ホウオウアートマン(3歳2勝クラス)に半馬身先着と力強く動いた。「この馬にしてはしっかり動けていましたよ。夏場はあまり良くなかったけど、涼しくなって体調は上向いています」と順調さをアピールした。
舞台は京都1800メートル。距離にして100メートルの違いこそあるが3走前の平安Sで3着に好走した。「スタミナがあるし、これくらいの距離は間違いなくいい。タフな流れで、しぶとさを生かしたい」と思い描く。
厩舎サイドの話題で言えば大台がはっきり視界に入っている。05年の開業からJRA、海外、地方で積み重ねた勝利数は998。先週BCクラシックをものにし、メモリアルにあと2勝となった。金羅助手は「今週も大挙、出走を予定していますからね。タイミング良く、僕が決められたら」とやる気。フォーエバーヤングをはじめ、3日のJBCクラシックでミッキーファイトが2度目のJpn1制覇を飾るなどダート路線の4歳世代はタレントぞろい。ダートの本場・米国で頂点に立った僚馬からバトンを受け、重賞Vのゴールを目指す。
≪チーム・コントレイルだ≫レヴォントゥレットの馬主・前田晋二氏と矢作師のコンビは今年10戦して【2・0・2・6】の好成績。桜花賞(17着)に出走したミストレス(牝3)で先月11日の宇治川特別(2勝クラス)を制している。レヴォントゥレットを担当する金羅隆助手(41)は同オーナーが所有し、20年無敗3冠制覇を達成したコントレイルの世話役を務め、G15勝馬に育て上げた腕利き。チーム・コントレイルが重賞舞台で躍動する。

