【朝日杯FS】カヴァレリッツォ 課題のメンタル最優先で調整 吉岡師「落ち着いて走れてる」
2025年12月17日 05:30 思い入れが強い血統で大舞台に挑む。カヴァレリッツォを送り込む吉岡師は助手時代に角居厩舎で父サートゥルナーリアを担当していた。吉岡師は「僕の勝手なイメージですけど、父は2000メートルぐらいまでがいいパフォーマンスだった。そこは引き継いでいると思います」と特徴を伝える。
早期から活躍した父と同じく2歳馬離れした馬体の厚みは完成度の高さを物語る。8月新馬戦は5馬身差で圧勝すると、レコード決着だった前走デイリー杯2歳Sはスタート後に外へ張るなど幼さを出しながら道中、うまく立ち回った勝ち馬アドマイヤクワッズとタイム差なしの2着。ポテンシャルの高さを示した。「新馬戦はうまく立ち回れたが、2戦目で気難しさを出してしまった」と振り返る。
この中間は課題のメンタルを最優先とした調整。13日のCWコース追いは併せ馬でビッシリ追われ、6F80秒3~1F11秒8で併入した。「道中の折り合い、仕掛けてからの反応も良かった。調教は落ち着いて走れている」と心身は充実している。瞬時にトップスピードまで加速できる反応の良さが最大の強み。怪物の可能性を秘めた素質馬がC・デムーロとのコンビ継続で世代の頂点を狙う。
