【阪神大賞典】マイネルエンペラー 父に続け! 3連覇ゴールドシップの血が騒ぐ「今は特に元気いい」

2026年3月18日 05:30

坂路を駆け上がるマイネルエンペラー(撮影・中辻 颯太)

 伝統の長距離G2「阪神大賞典」(22日)は、過去73回で3連覇を果たしたのはゴールドシップ(13~15年)しかいない。今年はゴールドシップ産駒が2頭エントリー。その中でも大駆けムードが漂うのが、昨年の日経賞覇者マイネルエンペラーだ。前走AJC杯11着は発馬で後手に回ってリズムに乗れず。4F延長の長丁場で父の血が騒ぐか。メイショウブレゲとの“金船丼”で好配を託してみよう。

 父の血が騒ぎ出す。マイネルエンペラーの父ゴールドシップは13~15年に阪神大賞典3連覇。芦毛の怪物と称されたG1・6勝馬の戦績を振り返っても、とりわけ舞台相性の良さが光る。産駒の当レース出走はここまで6頭で22年マカオンドールと24年プリュムドールの4着が最高着順。馬券には絡めていないが、そのDNAは確かに受け継がれている。全姉に21年オークスを制したユーバーレーベンを持つ良血が、前走AJC杯11着から逆襲に燃える。

 父とは違う黒鹿毛で、担当の山田正助手いわく性格面は「結構、優等生です」と明かす。ただ、馬房のネームプレートに“注意!”と書かれているように、カイバおけに顔を突っ込んでいる時に人間が近づこうとすると、かもうとするという。やんちゃで有名だった父譲り!?の一面も。「放牧明けはよく馬っ気を出すんですが、今回はそれがなかなか収まらなくて。今は特に元気いいですよ」と頬を緩めた。

 年齢を重ねながら力をつけ、昨年の日経賞で重賞初制覇。山田正助手は「重賞のような上のクラスでは距離が長い方がいいと思います」と歓迎する。初の3000メートル以上の長丁場だった昨年の天皇賞・春が5着。2番手から向正面で先頭に立って押し切り態勢に持ち込み、見せ場をつくった。「早めにスパートして掲示板に入ったから力はあります」と前向きに振り返った。

 その後は左第1指骨を剥離骨折して休養を強いられた。復帰後の近2走は結果が出ていないが、使いつつ気配は上向き。11日の1週前追いはCWコースで6F77秒4の自己ベストを馬なりでマークした。「前回と違って馬体はピカピカ。触っていてもゴツくなりましたね。今は本当に体調がいいですね」と目を細めた。

 ゴールドシップ産駒は年明けから未勝利が続いていたが、先週15日の中京5Rでメイショウナルカミが勝ち、連敗をストップ。今度は相性のいい舞台で血が騒ぐか。父が3連覇を果たしたのは6歳時だった。同年齢になったエンペラーが、伝統の長丁場で1年ぶりの重賞Vを狙う。

 ≪ステイヤー育成 清水久厩舎定評≫マイネルエンペラーを管理する清水久厩舎といえば、G1・7勝を挙げたキタサンブラックが有名。現役時代、ゴールドシップとは15年有馬記念(3着)で一度だけ対戦し、ラストランだった芦毛の怪物(8着)に先着している。厩舎は芝2500メートル以上の平地重賞で【6・2・1・8】の好成績。今回出走するシュヴァリエローズも24年スポニチ賞ステイヤーズSを制しており、ステイヤーを育てるノウハウがある。

 ▽13年VTR 前年、有馬記念を制して以来の始動戦でゴールドシップが単勝1・1倍の断然人気。9頭立ての最後方から徐々に押し上げて直線へ。ラスト1Fで抜け出してから内田がステッキを入れると再加速し、追い込んだ2着デスペラードに2馬身差の快勝。

 ▽14年VTR ゴールドシップは岩田康との初コンビ。以前のズブさがうそのように思えるくらいテンから抜群の行きっぷり。道中2番手から直線入り口で先頭へ。後続を突き放し完全に独り舞台。2着アドマイヤラクティに3馬身半差で悠々とゴールを駆け抜けた。

 ▽15年VTR ゴールドシップは5、6番手からロングスパート。直線は外からデニムアンドルビーが襲いかかる。「シップ!シップ!」とスタンドで叫ぶ須貝師。岩田康が鼓舞し、迫られても抜かせない。当時、5頭目のサラブレッド平地同一重賞3連覇を飾った。

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