【ダービー】ロブチェン2冠!11度目で初Vの松山は涙「ロブ~。凄いな~おまえ」
2026年6月1日 05:00 競馬の祭典「第93回日本ダービー」が31日、東京競馬場で行われ、1番人気の皐月賞馬ロブチェンが壮絶な叩き合いを制し、3歳馬7944頭の頂点に立った。デビュー18年目の松山弘平(36)はダービー11度目の騎乗で初V。管理する杉山晴紀師(44)も初制覇となった。春2冠制覇は20年コントレイル以来6年ぶり、史上25頭目。ロブチェンは新種牡馬ワールドプレミア産駒で、新種牡馬産駒のダービー制覇はグレード制導入の84年以降では9頭目となった。
自然と涙がこみ上げてきた。悲願のダービー制覇を成し遂げた松山は、歓喜の馬上で何度もガッツポーズ。「ロブ~。凄いな~おまえ」。涙の理由は“憧れのダービージョッキーになれた”。「まさか松山弘平がダービージョッキーになるなんて。本当に信じられない気持ちですし、支えてくださった方々、そしてロブチェンと僕を応援してくださった方々に心から感謝しています。逆におめでとうと言いたいですね」と喜びをかみしめた。
逃げ切った皐月賞とは異なり、中団からの競馬。「本当はもう1列前で競馬したいなと思っていた」(松山)。外枠17番が響き、想定していたポジションは取れなかった。だが、デビューから5戦連続でコンビを組む鞍上は慌てない。向正面でバステールが捲り、ペースアップしても動かない。松山だけが知るロブチェンの理想のリズムで運んだことが、最後のひと伸びにつながった。「最後は着差はわずかでしたけど勝ち取ってくれて、ロブチェンの強さだなと思いました」。上がり3F33秒2の末脚でパントルナイーフとの叩き合いを頭差制した。
「帰ってくる時、本当に自然と涙がこみ上げてきた。僕はうれしい時にはなかなか涙が出ないタイプなんですけど、今日は自然とあふれてしまうようなところがありました」
レースを勝って涙したのは、20年秋華賞でデアリングタクトと牝馬3冠を達成した時だけという。「それ以上に興奮したなと思います。“これがダービーなのかな”と。自分の中でも違った景色でした」。苦節18年。ダービー11度目の挑戦で夢をかなえ、充実感に浸った。
20年コントレイル以来、史上25頭目の2冠達成。それも不利と言われる外枠から、圧倒的な力で他馬をねじ伏せてみせた。「まだまだ成長してくれると思いますし、これからもう一段階、二段階上がってくれると思うので、これからが楽しみだと思います」。パートナーのさらなる飛躍を期待した。
秋以降について、オーナーのフォレストレーシング体阿彌(たいあみ)浩司マネジャーは3冠目に意欲。杉山晴師は「馬にお願いしますと言っておきます」と菊花賞(10月25日、京都)への意気込みを笑顔で語った。松山&杉山晴師はデアリングタクトで牝馬3冠を達成した名コンビ。前人未到のJRAクラシック、牡牝双方の3冠ジョッキーが懸かる松山は「またロブチェンと一緒に大きいところを獲れるように頑張りたいと思います」と決意新た。馬名の意味は「モンテネグロの山名」。人馬はさらなる高みを目指す。
ロブチェン 父ワールドプレミア 母ソングライティング(母の父ジャイアンツコーズウェイ)23年4月9日生まれ 牡3歳 栗東・杉山晴厩舎所属 馬主・フォレストレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦4勝(重賞3勝目) 総獲得賞金6億4032万円 馬名の由来はモンテネグロの山名。

