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01年V ブラックホークから2つの教訓得た“国枝厩務員”

2026年6月5日 05:23

01年の安田記念で優勝したブラックホーク

 【競馬人生劇場・平松さとし】国枝栄元調教師が小島茂之厩舎の厩務員になることが発表され、競馬ファンを驚かせた。JRA最多の芝G19勝を誇るアーモンドアイなど、数々の名馬を育て上げた伯楽が初めてG1を制したのは1999年のスプリンターズS(G1)。ブラックホークでの優勝劇だった。

 同馬は翌00年の同レースも3着に好走すると、01年の高松宮記念(G1)でも2着。スプリント戦線に欠かせない存在となった。そんなブラックホークが01年に挑戦したのが安田記念(G1)だった。前年にも同レースへ出走したものの9着。マイルの壁を越えるには、何らかの工夫が必要だと思わせた。

 「1200メートルがベストの馬だから、距離を持たせようと思ったら何か工夫をしないとダメでしょうね。そう考えると、やはり後方から運ぶ競馬がいいでしょう」

 そう考えていたからこそ、発表された17番枠を「好材料」と受け止めた。

 「前年も後方からの競馬をしたけど、内に入って追い込み切れませんでした。だから今回は外枠がかえっていいと思いました」

 その期待に応えたのが、名手・横山典弘騎手の手綱さばきだ。1200メートルでG1を勝つほどのスピードを持つ馬を後方で折り合わせるのは、言うほど簡単ではない。確かな技術と豊富な経験を羅針盤に、横山典騎手はスプリント王者をマイルG1の頂点へといざなった。

 距離の壁を克服したブラックホークを前にして、国枝調教師は「2つのことを教わった」と語った。

 「一つは“距離適性がどうだ”とか我々は偉そうに言っているけど、馬からしたら“こう使ってくれれば多少の距離の差なんて走れますよ”と思っているかもしれない、ということ」

 そして……。

 「もう一つは、決めつけたり、諦めたりしてはいけないということを、ブラックホークから教えてもらいました」

 今年の安田記念では、果たして誰が、どの馬から、どんなことを教わるのだろうか。国枝栄“厩務員”の新たな挑戦とともに注目したい。(フリーライター)

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