【宝塚記念】クロワデュノール 史上初の春古馬3冠へ! 先週から“激変”急ピッチ上昇1F11秒2
2026年6月11日 05:30 G1馬5頭を含む豪華メンバーが集結した上半期の総決算「第67回宝塚記念」の追い切りが10日、東西トレセンで行われた。大阪杯、天皇賞・春と連勝中の昨年ダービー馬クロワデュノールは栗東CWコースで併せ馬。ラスト1F11秒2を馬なりでマークし、良化途上だった先週からの急上昇を印象づけた。史上初の春古馬3冠制覇を狙う。昨年11着に続く参戦となるG1・3勝牝馬レガレイラは、美浦Wコースで活気十分。昨年の有馬記念4着以来でも態勢は整った。
不安が残る中での最終リハ。午前6時、CWコースに登場した主役クロワデュノールに熱い視線が集まった。今春、見慣れたいつものパターンで仕上げ人の団野(レースは北村友)が騎乗。先行したグロリアラウス(5歳オープン)の5馬身後ろからスタートし、スムーズに折り合いながら距離を詰めていく。直線に入ると、馬なりのまま加速し併入に持ち込んだ。時計は6F82秒6~1F11秒2。3日、7日の追い切りにも騎乗した鞍上は「少し急ピッチの感じはあったけど、今日で仕上がった印象。この1週間で動きはガラッと良くなった」と合格点を与えた。
わずか2センチの鼻差で制した天皇賞・春。その後は短期放牧を挟み、芝3200メートルを走り切った疲れを取った。先月20日の帰厩後はいつも通り、調教の本数を重ねるも、先週の段階でまだ体に緩さがあった。斉藤崇師は「1本やれば、ある程度(状態が)上がってくる見込みがあったんですけど、思ったより上がってこなかった」と正直に明かす。
7日も併せ馬で負荷をかけ、この中間は今まで以上に攻めた調整。最終追いを見届けた指揮官は「馬場に下ろしてから向正面に入るまでの間や、(併せた)馬の後ろにはめる時の雰囲気は先週の水曜や日曜より断然良くなっていた」と安堵(あんど)の表情を浮かべつつも、「ようやくこれで走れるところぐらいまでは来たかなという感じ。まだ物足りないところもあるので、レースまでにどう変わるか」と直前まで上積みを求めていく。
ファン投票は歴代最多の36万6039票を獲得した。かつて管理したクロノジェネシスで20&21年宝塚記念を連覇している斉藤崇師は「多くの方々が応援してくれるのは、励みになります」と頭を下げる。2歳時のホープフルS、昨年のダービーに続いて今春は古馬G1・2連勝。「どの距離でも、どのレースでも、しっかり走ってくれるイメージがあるので、この舞台も心配ない」と自信の口ぶりだ。
史上初となる春の古馬3冠制覇がかかるグランプリ。勝利すれば褒賞金3億円が与えられる。「大阪杯も天皇賞・春もうまくいかない部分があった中で、勝ったのは馬の力。3冠はなかなかチャレンジできることではないけど、そこに向けて馬も厩舎も頑張っています。いい走りを見てもらえれば」と力を込めた。17年に大阪杯、天皇賞・春を制した父キタサンブラックは宝塚記念で1番人気9着。壁を越えられなかった。現役最強を証明し続ける主役が、偉大な父を超えていく。
≪やっぱり強い ファン投票1位の馬≫宝塚記念のファン投票1位だった馬は投票順位別で最多の17勝を挙げている(同2位7勝、3位11勝)。近5年で阪神開催だった4回は21年クロノジェネシス、22年タイトルホルダー、23年イクイノックスが3連勝を飾り、昨年のベラジオオペラも2着と連対を確保。ファン投票1位のクロワデュノールも支持に応えるか。


