57歳・武豊 40年目の金字塔 父・邦彦氏故郷で通算5000勝「感慨深い」

2026年7月13日 05:30

通算5000勝を達成し笑顔でインタビューに答える武豊(撮影・千葉 茂)

 日本競馬界の至宝・武豊(57)が12日、函館競馬7Rを1番人気ヒミノエトワールで制し、JRA、地方、海外合わせて通算5000勝を達成した。デビュー40年目となる今年も40年連続重賞制覇、JRA・G1最年長勝利など数々の記録を更新。武家ゆかりの地・函館で新たな勲章を手にし、今後に控える海外での挑戦に弾みをつけた。

 まさにレジェンド。雨が降る函館で武豊が大接戦を勝ち取った。朝からユタカ祭りのオッズが続出。ヒミノエトワールで臨んだ函館7R・3歳上1勝クラスも当然のように1番人気に推された。逃げ粘るリピース、外から追い上げるデルマサクラサクと3頭並んでゴール。ターフビジョンにヒミノエトワールが首差、前に出ている映像が映し出されると場内が沸いた。87年3月7日、同じ雨の阪神で挙げた初白星から39年4カ月で打ち立てた金字塔。騎手仲間に祝福された円熟57歳は笑顔で切り出した。

 「今週も残り少なくなっていたからホッとしました。減る数字ではないけど、みんなが阻止してくるし、早く達成したいとは思っていました。いろんなところに行って、一つ一つ積み重ねてきた数字なので感慨深いです」

 JRA4669勝、地方212勝、海外119勝。87年のデビューから地球を何周もするほど、ムチ一本を携え飛び回った。異国で迷子になりながら車を5時間以上走らせたこともある。依頼があれば今は廃止になった地方競馬にも通った。「海外は20歳の時からずっと。特に海外で自分が思っていたより勝っていたのは良かったなと思います」

 10年毎日杯の落馬による長期離脱も乗り越え、常にトップジョッキーとして走ってきた。40年目の今年はさらに輝きを増し、安田記念(シックスペンス)、宝塚記念(メイショウタバル)とG1を2連勝。全国で開催されている「武豊デビュー40年特別展」は熟年ファンはもちろん、若い支持層も押し寄せている。父・邦彦さんの実家でもある函館での偉業。悪天候の中、集まったファンに記念の花束を振って喜んだ。

 「40年ですからね。(5000勝は)3週間前ぐらいですかね。メディアの方に調べていただいて函館(開催)中に達成しなきゃ…と思っていました。親父の実家でもある函館で達成できたのは良かったです。まだまだ伸ばしていきたいです」

 8月8日には英国の国際騎手招待競走シャーガーカップに参戦。同16日にはシックスペンスで挑む仏G1ジャックルマロワ賞、そして10月4日にはメイショウタバルとの凱旋門賞が控える。「夏、秋と楽しみなことが続きますね」と意気込むレジェンドの挑戦は、さらにヒートアップしていく。

 ◇武 豊(たけ・ゆたか)1969年(昭44)3月15日生まれ、京都府出身の57歳。87年3月1日に栗東・武田作十郎厩舎所属でデビュー。同7日の阪神3Rダイナビショップで初勝利。同年に69勝を挙げ、当時の新人最多勝記録を樹立。88年菊花賞で19歳7カ月23日のJRA最年少G1制覇。歴代最多のJRA重賞371勝、同G186勝、最年長G1勝利(57歳3カ月)などの記録を持つ。父は故武邦彦調教師、弟は武幸四郎調教師。1メートル70、51キロ。血液型O。

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