【中京記念】6歳ファントムシーフ 1029日ぶり復帰戦へ「とりあえず無事に帰ってくるのが一番」
2026年8月14日 05:25 お帰りなさい。23年クラシックを盛り上げた6歳ファントムシーフが菊花賞以来、1029日ぶりにターフに姿を現す。担当の河野助手は「長かった。調教とレースはつらさも違うので、とりあえず無事にゲートインして帰ってくるのが一番」と素直な心境を語った。
23年共同通信杯で重賞初制覇を飾った。続く皐月賞が3着、ダービーが8着、菊花賞が9着とクラシック皆勤。その後は馬体調整で休養を挟み、24年春の都大路Sで復帰予定だったが、追い切り後に右前脚の浅屈腱炎を発症し、長期離脱を余儀なくされた。今年も2回、帰厩を先延ばしにするなど、決して順調ではない中で先月7日に栗東入り。「相変わらず、馬っ気は凄く、厩舎に戻ってきた初日も馬運車から降ろすのが大変だった。ささいなことでケガをする可能性があるので、より気を使っている」と、以前と変わらない荒々しい性格を懐かしみつつも、苦労の日々を過ごす。
脚元の負担を軽減させるため、坂路主体の調整。1週前、今週と併せ馬でビッシリ負荷をかけた。緩やかな上昇でも本数を重ねて、着実に動きは良化している。木曜朝は角馬場で乗り運動。かつて10年大阪杯を制したテイエムアンコール、19年マーメイドSの勝ち馬サラスを手がけた腕利きは「馬体重は今日(13日)で502キロ(前走504キロ)だったので、以前と大きくは変わらない。カイバをつけてから20分ほどで、完食するぐらい食いはいいけど、あまり食べさせると脚元の負担にもなるので、その辺は様子を見て」と説明した。
84年のグレード制導入後、休み明け初戦の重賞制覇はテイエムドラゴンが07年京都ハイジャンプを中573日(1年7カ月)で制し、平地に限定すれば22年鳴尾記念ヴェルトライゼンデの中495日(1年4カ月)が最もブランクが長い。できる限りのことはやっているが、まだ100%に及ばないのも事実。それでも「普段はうるさい面もあるけど、レースに行くと真面目なので」と底力を信じる。休養中に皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラなど同世代のライバルはターフを去った。時代は変わったが、苦しいリハビリを乗り越え、復帰を果たす。
