【神戸新聞杯】ロブチェン3冠“当確”V 松山7年連続100勝&4週連続重賞V
2026年9月22日 05:00 推定15センチ差の追い比べで2冠馬が勝ち切った。菊花賞トライアル「第74回神戸新聞杯」は21日、阪神競馬場で行われ、松山弘平(36)騎乗のロブチェンが中団追走から直線、長く脚を使って鼻差V。20年コントレイル以来、6年ぶり史上9頭目の3冠制覇が懸かる菊花賞(10月25日、京都)へ、視界良好だ。2着アルトラムス、3着シートゥサミットを合わせた上位3頭が本番の優先出走権を獲得した。
最後の最後にグイッとひと伸び。頭差で競り勝ったダービーを再現するかのような勝負強さでロブチェンがライバルを退けた。着差は推定15センチ。最内から迫るアルトラムスとの死闘をものにした。引き揚げてきた松山は「差はわずかでしたが何とか勝ち切ってくれました」と第一声。底力を示した相棒をねぎらった。
松山は直前の10R・キタサンブラックC(ジョイボーイ)を制し、7年連続7度目のJRA年間100勝を達成。「毎年、目標にしている数字。一つ勝つことの難しさを痛感していました」と区切りの勝利をかみしめつつ、メインに臨んだ。これで中京2歳S(ジーティーマイカ)、セントウルS(フリッカージャブ)、そして前週のチャレンジC(ジョバンニ)に続き、4週連続重賞Vだ。
人馬一体の走りでトライアルをクリアした。最内枠から五分のスタートを決めたが、外から主張する馬が多く、前半は中団インの位置取り。鞍上はもまれるリスクを避け、慌てることなく向正面で外に進路をスイッチし、仕掛けるタイミングを計った。3角過ぎから一気にスパート。渾身(こんしん)の左ステッキでゴーサインを送ると代名詞と言える重心の低いフォームに切り替え、上がり3F33秒8でゴールへ。「手応えは十分あって(前を)かわせるかなと思いました。長く脚を使って強い競馬でした」と笑みを浮かべた。
見守った杉山晴師は「もう一列前で…とも思ったけど次を見据えての競馬。ペースやあの位置取り、外を回って、よく届いたと思います」と殊勲の人馬を称えた。夏場は北海道安平町のノーザンファームで英気を養った。4カ月ぶりの実戦で前走ダービーから4キロ減の518キロで出走。マイナス体重についてトレーナーは「誤算だった」としながらも「皐月賞(520キロ)からダービー(522キロ)が増えていましたから。ここからしっかりパンプアップして菊花賞に持っていきたい」と本番を見据えた。
神戸新聞杯でV発進を決めた2冠馬は05年ディープインパクト、11年オルフェーヴル、20年コントレイルと過去3頭全て3冠制覇を達成している。松山は「返し馬で緩さが気になりました。ゲートの反応を含めて、もう一段、良くなると思います」とひと叩きした効果に期待を寄せ、杉山晴師は「同世代ではチャンピオンですし、ダービーのような強い競馬をして3冠を達成できるように進めていきます」と意気込みを口にした。20年デアリングタクトで無敗の牝馬3冠制覇を達成した松山&杉山晴厩舎のタッグが6年の月日を経て、今度は牡馬で偉業にチャレンジする。
≪記録アラカルト≫
【騎手】松山は11度目の騎乗で初勝利。JRA重賞は今年9勝目で通算64勝目。
【調教師】杉山晴師は22年ジャスティンパレス以来、4年ぶり2勝目。JRA重賞は前週のチャレンジC(ジョバンニ)に続いて今年6勝目で通算32勝目。
【種牡馬】ワールドプレミア産駒は初出走V。JRA重賞はロブチェンのダービーに続いて今年3勝目で通算4勝目。
ロブチェン 父ワールドプレミア 母ソングライティング(母の父ジャイアンツコーズウェイ)23年4月9日生まれ 牡3歳 栗東・杉山晴厩舎所属 馬主・フォレストレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦5勝(重賞4勝目) 総獲得賞金6億9513万2000円 馬名の意味はモンテネグロの山名。
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