【京都大賞典】田口貫太 悲願のJRA重賞初V!エコロディノスが父子制覇「大久保先生に感謝したい」

2026年10月5日 05:25

<京都11R・京都大賞典>JRA重賞初勝利を決め、ポーズする田口貫太騎手(撮影・中辻 颯太)

 太陽のような笑顔で、雨が降り続いた淀のターフを明るく照らした。デビュー4年目の田口が悲願のJRA重賞初制覇。直線入り口で先頭に立ったエコロディノスを勝利に導き、馬上で力強くガッツポーズ。「なかなか勝てなかったですが、こうして勝てて良かったです。一緒に乗っていた(松本)大輝さんからも“おめでとう”っと言ってもらってホッとしました」。22歳の若武者は満面の笑みを浮かべた。

 テン乗り、しかも11番人気の伏兵で下馬評を覆す鮮やかなエスコート。逃げたミステリーウェイの2番手を確保し、パートナーのしぶとさを生かした。「馬のリズムを大事にして乗りました。向正面からはリラックスして(坂の)下りもうまく走ってくれて、それが最後の伸びにつながった」と振り返る。ゴール前ではライバルが押し寄せて来たが、「何とか粘ってくれと」。懸命に手綱をしごいてVゴールを駆け抜けた。

 田口は1年目に35勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手のタイトルを獲得。それでも遠かったJRA重賞制覇の壁。これまで2着が3回あり、今回で68回目の挑戦だった。「まずは依頼をいただいたオーナーさん、大久保先生に感謝したいです」と頭を下げる。屈託ない笑顔で誰からも愛されるジョッキー。「初重賞を勝てましたが、まだまだこれからも重賞を勝ちたい」と底知れぬ野心を秘める。

 パートナーは16年に当レースを制したキタサンブラックとの父子制覇を達成した。管理する大久保師は「(ジョッキーには)思い切って乗れと。先入観なく乗ってほしい」と指示。そのリクエストに見事に応えた。今後について「馬の状態と相談しながらになるが、成長してくれているし力試しに」とG1戦線に名乗りを上げた。秋の京都開幕週で初タイトルを手にした人馬は、さらに大きなステージを目指していく。

 ≪原村オーナー 雨が良かった≫「エコロ」の冠名でおなじみの原村正紀オーナーは現地で勝利を見届けた。JRA重賞制覇は今年の中山グランドジャンプ(エコロデュエル)以来で「めちゃくちゃうれしいです」と笑顔。「ここずっと喉鳴りが心配だったんですが、雨が良かったんですかね。最後も盛り返してくれて強かったです」と勝利をかみしめた。

 ◆エコロディノス 父キタサンブラック 母ミスティックリップス(母の父ジェネラス) 22年2月11日生まれ 牡4歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・原村正紀氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績11戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億4408万9000円 馬名の由来は冠名+恐竜から。

 ◇田口 貫太(たぐち・かんた)2003年(平15)12月10日生まれ、岐阜県出身の22歳。父の輝彦さんは笠松競馬の元騎手で現調教師、母の広美さんも笠松競馬の元騎手。栗東・大橋勇樹厩舎所属で23年にデビュー。競馬学校39期生で同期に石田拓郎、河原田菜々、小林美駒、佐藤翔馬がいる。1年目に35勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手を受賞。24年関東オークス(川崎)をアンデスビエントで重賞初制覇。JRA通算2699戦144勝(うち重賞1勝)。1メートル56、44キロ。血液型A。

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