【大井JDC】昨年と逆 田中博師の3冠阻んだ横山武
2026年10月9日 05:15 【競馬人生劇場・平松さとし】7日、大井競馬場でジャパンダートクラシック(Jpn1、以下JDC)が行われ、シルバーレシオ(牡3、栗東・野中賢二厩舎)が勝利。ダート3冠競走の最終戦を見事に制してみせた。
2冠目の東京ダービー(Jpn1)と3冠目のJDCは、全く同じ大井競馬場のダート2000メートルで行われる。シルバーレシオは東京ダービーで2着に敗れていたが、当時の勝ち馬フィンガーに雪辱を果たした格好となった。同じ舞台ながら逆転した結果に、管理する野中調教師は「展開も違ったし、競馬の面白いところですね」と語った。いずれにしても、力を発揮できる状態に仕上げたことが、この逆転劇につながったのは間違いないだろう。
一方、3冠制覇を狙ったフィンガーは、2冠制覇後にアメリカ遠征を挟んでの挑戦だった。長距離輸送に加え、長期間の検疫もあり、調整は難しかったはずだ。馬体重の減少にもその影響がうかがえたが、野中調教師も指摘したように、それ以上に響いたのは厳しい展開だった。序盤から競り合う形となり、なんとかハナには立ったものの、直線入り口で並ばれると、過去2冠のように突き放す余力は残っていなかった。
田中博康調教師は、昨年のナルカミに続く2年連続のJDC制覇と、3冠達成の偉業を狙ったが、残念ながらどちらにも届かない結果となった。
フィンガーの3冠を阻んだシルバーレシオの手綱を取ったのは横山武史騎手。展開を読み切った見事な勝利だった。横山武史騎手は昨年のJDCで、2冠馬ナチュラルライズに騎乗して2着に敗れている。1年を経て、田中博康調教師とは立場を逆にし、今度は3冠を阻む側に回ったわけだ。
なお、この日の表彰式でプレゼンターを務めたのは歌手の中島美嘉さん。横山武史騎手が記念撮影の際に「父(横山典弘騎手)が大ファンです」と伝えると「よろしくお伝えください」と返されたそうだ。(フリーライター)
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