【スワンS】エリカエクスプレス メリハリ利いた動きで坂路1F12秒1 武豊「新しい面出れば」
2026年10月9日 05:30 狙い澄ました7F初起用でスピード全開だ。この秋2度目となる3日間開催の出走馬が8日、確定した。月曜の「第69回スワンS」に出走するエリカエクスプレスは武豊(57)を背に栗東坂路単走で木曜追い。きびきび動き、好仕上がりをアピールした。近走を踏まえ、距離を2F短縮。名手がフルに力を引き出す。
メリハリが利いた動きで好調を印象付けた。エリカエクスプレスは開門直後に武豊を背に坂路単走。最初の1Fを15秒7で入ると13秒6→13秒0と加速し、軽く合図を出されてラスト1F12秒1で駆け上がった。鞍上は「前半ゆったり入って後半もいい動き。落ち着きがあったし、状態はいいと思います」と上々の感触。見届けた杉山晴師は「ピタリと折り合いがついて、馬なりでスピード感十分」と納得の口ぶりだ。
デビュー2連勝で昨年フェアリーSを制して以降、勝ち星から遠ざかっている。武豊とは昨年の秋華賞2着から6戦連続のコンビ。鞍上は「最初に乗った時は凄いテンションでした。まだ危ないところもあるけど、それを思えば落ち着きが出ています」と気性面の成長を感じている。2走前のヴィクトリアマイルは逃げ粘って4着と見せ場をつくった。それだけに前走クイーンS4着の結果には首をかしげる。「小回り千八は合うと思ったんですけどね。ラストはあまり伸びなかった」と回顧。「道中は力みながら走っていたし、馬場が緩くて得意、不得意が出る感じだったので、そのあたりも影響したのかな」と敗因を分析した。
今回は初の7F起用が魅力。武豊は「マイルで結果を出している馬。千四がいい方に出るんじゃないかな。力はあるし、新しい面が出れば」と距離短縮を歓迎した。京都は芝1600メートル内回りで新馬勝ち、秋華賞2着とコース相性が良く、指揮官も「スピード負けすることはないと思うし、今の京都も合いそう。良馬場でやれたら」とイメージした。
杉山晴厩舎は23&25年にJRAリーディングを獲得し、今年も2位・斎藤誠厩舎に14勝差の51勝で首位を快走している。武豊とは距離短縮に打開策を見いだす起用で意見が一致。秘める適性が久々の勝利へのきっかけになる。
≪過去牝馬10頭V≫スワンSは84年にグレード制が導入される前に距離が1600メートルだった頃を含め、過去10頭の牝馬が勝利。直近では21年にダノンファンタジーが勝利を収めている。過去10年を振り返ると【1・4・2・39】で牡馬に押され気味。エリカエクスプレスにとって牡馬相手の競馬は昨年京成杯AH(1番人気11着)以来、2度目になる。昨年の年明けにフェアリーSで重賞初制覇、秋華賞2着の実績が示すように力は確か。距離を2F縮め、初の1400メートル起用で新境地を切り開く。
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