【サウジアラビアRC】アゴルディーノ差し切った!エフフォーリア産駒重賞初V 天国の田村師にささぐ

2026年10月11日 05:25

<サウジアラビアRC>大外差し切り勝ちのアゴルディーノ(奧は2着サトノハクマイ)(撮影・村上 大輔)

 来年のクラシックへの登竜門となる2歳G3「第12回サウジアラビアロイヤルカップ」が10日、東京競馬場で行われ、3番人気アゴルディーノが直線一気の差し切り勝ち。デビュー3戦目で重賞初制覇を飾り、父エフフォーリアに重賞初タイトルを届けた。鞍上の横山和生(33)は22年ドルチェモア以来、当レース2勝目。管理する中舘英二師(61)は当レース初勝利となった。

 やったぞ!天国の指揮官に特大のガッツポーズを届けた。6月29日に病気のため63歳で亡くなった田村康仁調教師の元管理馬アゴルディーノが末脚一閃(いっせん)。スタートひと息で後方9番手からとなったが、メンバー最速となる上がり3F33秒4の豪脚で鮮やかに差し切った。昨年の当レースも田村厩舎に所属していたエコロアルバがV。“先輩”同様に大外一気で重賞初制覇を飾った。

 ゴール後、鞍上の横山和は何度も拳を天に突き上げた。「田村先生にはお世話になっていた。スタッフ、この馬と一緒に勝てたのが本当にうれしくて自然に(ガッツポーズが)出てしまいました」と笑顔が弾けた。

 厩舎スタッフの目にも涙が浮かんだ。アゴルディーノは6月27日の函館新馬戦(芝1200メートル)で初陣V。ただ、この日が田村師にとって生前最後のレース出走で、同馬が最後の勝ち馬となった。厩舎にとって思い出深い1頭で挙げた重賞制覇。田村厩舎に所属していた寺河助手は「何かと、うちの厩舎に縁があるのかなと思う。重賞を勝つというのは普段でもなかなかないこと。このタイミングで勝てたのはうれしい」と感慨に浸った。

 “出世レース”として名高いサウジアラビアRC。歴代勝ち馬には17年ダノンプレミアム、18年グランアレグリア、19年サリオス、22年ドルチェモアと後のG1馬の名が並ぶ。当然、明るい未来が期待されるアゴルディーノ。鞍上は「いろんな条件を使いながら結果を出してくれるというのは、センスがないとできないこと。この馬のセンスには本当に頭が下がる。このまま無事に、順調に行ってほしい」と願った。

 田村厩舎の元管理馬は現在、中舘厩舎に臨時で転厩しているが、馬房の貸付期間は10月20日で満了。その後は、それぞれ新天地に羽ばたくことになる。次の所属先、そして次走はどこになるのか。田村師の“遺産”の活躍に大いに期待したい。

 ◆アゴルディーノ 父エフフォーリア 母モルトフェリーチェ(母の父ディープインパクト)24年3月13日生まれ 牡2歳 美浦・中舘厩舎所属 馬主・ディアレストクラブ 生産者・北海道新ひだか町の中田英樹氏 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金5104万円 馬名の由来はイタリア北東部の観光地域名。

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