セレクトセールに“衝撃”は走らず

2008年7月16日 06:00

ディープインパクトの初年度産駒ビワハイジの2008は、2億2千万で競り落とされた

 北海道・苫小牧のノーザンホースパークで行われている「セレクトセール2008」(日本競走馬協会主催)は15日、当歳馬セールの初日が行われ、注目のディープインパクト産駒18頭がセリに初登場。売却率100%を達成したものの、最高価格は「ビワハイジの2008」の2億2000万円で1億円オーバーも3頭止まり。期待されたほどの高額馬ラッシュとはならなかった。

 ターフで見せたほどの爆発的な破壊力こそ見られなかったが、G1・7勝馬ディープインパクトは種牡馬としてもいきなり存在感を示した。上場された18頭が“完売”、最高価格馬も2億2000万円で落札された「ビワハイジの2008」だった。クラシックでも活躍したアドマイヤジャパン、アドマイヤオーラの半弟で高額落札が予想された“大本命馬”を競り落としたのは、トーセンの冠名でおなじみの島川隆哉氏だ。
 お代は8000万円からのスタート。1億円を超えたところで3、4人が一斉に手を挙げてヒートアップしたが、それは一瞬だけだった。2億1000万円でアドマイヤの近藤利一氏があきらめ、島川氏に軍配が上がった。同氏は「2億円でやめようと思ったが勢いで…。破産ですね(笑い)。僕は馬を見られないけど、スタッフが“体とか完ぺき”と勧めてくれた」と笑顔を見せた。
 突出した高額馬は出なかったが、上場されたディープ産駒18頭の平均購買価格の6894万円は破格。日本競走馬協会副会長の吉田照哉氏は「ディープも小柄だったし、産駒も馬体的には当歳ではまだ物足りない。お金を出す人は冷静だったね。フィーバー?マスコミ先行だったかな」と分析したが、コンスタントに高い価格で売れたディープ産駒がセリの活況に貢献したのは間違いない。
 初日の平均落札額が前年比800万円の大幅ダウンだったのに対し、2日目は150万円ダウンにとどまった。吉田氏も「昨年より3割くらい落ち込むかと思ったが、ほぼ同じ平均価格だった。社会情勢を考えれば大健闘でしょう。中間の価格で多く売れており、セールの新しい形が見えてきた」とホッとした表情を見せた。
 最終日にも良血ディープ産駒が18頭スタンバイしている。驚きの超高額馬が飛び出す可能性も十分に残されており、セリはまだまだ盛り上がりそうだ。

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2008年7月16日のニュース