東から本音 忘れられない…境師の一言
2009年4月15日 07:43 【東西ドキュメント 美浦14日】西田は「凄く寂しいです。僕にはいい思い出しかないので…」と境勝太郎元調教師の死を残念がった。境征厩舎出身で境勝師は“大師匠”にあたる。鈴木がよく覚えているのは96年七夕賞。当時、2年目の西田を背に、境勝厩舎のサクラエイコウオーは緩急の利いた絶妙のペースで逃げ、4馬身差の圧勝劇だった。
エイコウオーはデビュー戦で4角逸走、競走中止。「七夕賞は空いているか?」と大師匠に聞かれた時、西田は冗談と思った。だが、境勝師はオーナーに直談判して西田を鞍上に据え「速い馬がいたら行かせろ。いなければお前が行け」と指示。西田はその通りに乗って金星を射止めた。後日、境征厩舎を訪れた境勝師は「西田はうまく乗った」と笑顔で語ったという。「大師匠はめったに騎手を褒めない。うれしかった」。あの一言が、今でも西田の励みとなっている。