【セントウルS】ダッシャー重賞初V!さあ世代交代だ!

2010年9月13日 06:00

グリーンバーディー(右)をクビ差で振り切って重賞初制覇のダッシャーゴーゴー

 阪神の「第24回セントウルS」は、3歳馬ダッシャーゴーゴーが優勝し、G1スプリンターズSへ名乗りを上げた。

 ダッシャーゴーゴーが中団から徐々にポジションを上げると直線、一瞬で抜け出しに成功。上がり3Fは33秒7を刻み、最後はグリーンバーディーをクビ差で振り切って重賞初制覇のゴールへ。川田はパートナーを信じ、追い続けた。
 「反応が良すぎて早めに抜け出す形になって、最後は何とかしのいでくれってお願いしていました」
 前走・北九州記念(11着)は勝負どころで他馬と接触する場面があって不完全燃焼。小倉の借りは阪神で返す。そんな気持ちが伝わる人馬一体の勝利だった。
 04年に安田厩舎所属でデビューした川田(現在はフリー)にとって師匠・安田師とのコンビでは初めての重賞制覇。「安田先生の馬で初めて重賞を獲らせてもらったのが何よりです」と笑みを浮かべた。検量室前で出迎えた安田師は感動の面持ち。殊勲の鞍上と抱き合い、喜びをかみしめた。
 「初めて2人で重賞を勝つことができてホントうれしいです」
 スプリンターズS(10月3日、中山)へと最高の形で弾みがついた。「まだ若いし、これから力をつけてくると思います。次もいい競馬ができるよう頑張ります」と川田。伸びしろたっぷりの3歳馬が歴戦の古馬を相手に頂点を狙う。

 ◆ダッシャーゴーゴー 父サクラバクシンオー 母ネガノ(母の父ミスワキ)牡3歳 栗東・安田隆行厩舎所属 馬主・芦田信氏 生産者・北海道日高町下河辺牧場 戦績10戦3勝 総獲得賞金1億2352万5000円。

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2010年9月13日のニュース