【クイーンS】トリオの悔しさ晴らせ!ネモシン激走準備万端
2011年8月12日 06:00 今週開幕する札幌のメーンは真夏の牝馬重賞「第59回クイーンS」。ヴィクトリアマイル11着から巻き返しを図るのがコスモネモシン。3カ月の休養を経て大きな変化はあったのか、現状の仕上がりは…。ターフライター平松さとし氏の「キーマンの懐へ」は同馬を管理する清水英克師(45)の胸の内に迫った。
――コスモネモシンは前走(ヴィクトリアM11着)以来、約3カ月ぶりの競馬。中間は?
放牧に出して、いったん楽をさせています。青草を食べてリフレッシュしていたので、疲れはすっかりなくなっています。
――馬体重の増減が激しいタイプ。今回も増えていますか?
一時は多少太い感じになったかもしれません。でも、だいぶ仕上がってきたし、直前に函館から輸送するので数字的にはそう大きく増えていることはないと思います。
――前走はハイペースにもかかわらず、道中行きたがる素振り。
抑えるとかえって掛かる面があります。それに前走に関しては多少、状態面が下がっていたかもしれません。そのせいで悪い面が出てしまったのだと思います。
――それでも、直線坂下までは好位で粘っていました。
あのあたりはこの馬の持つ能力だと思います。流れが速かったせいもあってさすがに最後は止まってしまったけど、走る面は見せてくれました。
――前々走(福島牝馬S2着)はインを立ち回る競馬。
器用な面は持っています。それで上手に内々を回ってくれました。早めに抜け出す形でもあり、負けたけど強い内容だったと思います。
――ただ、左右の回りに関わらず手前(軸脚)が変わらない面があり、この時もなかなか変わりませんでした。
そういう面はあるかもしれません。そういう面だけは不器用だけど、全体的には上手に競馬をしてくれるので問題はないでしょう。
――この春は震災の影響で臨戦過程が狂う中、よく走った?
中山牝馬S(3走前3着)が急きょ阪神で行われるなど、多少のスケジュールの変更を余儀なくされました。それにしては力を出してくれていたと思います。それだけ潜在能力が高いということだと信じています。
――デビュー当初からメンコ(耳覆い)をしているのは?
多少、音に敏感で気持ちが入ってしまうところがある。それでメンコを着けています。今回も着ける予定です。
――久々は問題ない?
気持ちで走るタイプの馬だし、涼しい北海道も合うと思う。休み明けの心配はしていません。
――先週は同じ丹内騎手、ビッグレッドF馬主とのトリオで函館2歳Sを1番人気4着(コスモメガトロン)。
丹内騎手は気持ちの面までいろいろ考えながら道中、上手に乗ってくれる騎手。皆、先週は悔しい思いをしたのでその分まで今週は結果を残したいですね。