平山師デビュー2連勝 新人女性調教師の今後に期待

2011年8月12日 06:00

新馬戦で管理馬初出走初勝利を決めた平山師(右)

地方競馬です!!
 浦和開催(5、8~10日)ではフレッシュマンの活躍が目立った。平山真希師(31)、冨田敏男師(45)が初出走初勝利。最終日、共に2勝目も挙げた。平山師は1日おいてのデビュー2連勝。「びっくりです。うまく乗ってくれました」と5月までは騎手の後輩だった鞍上の須藤を真っ先に称えた。6月1日付の免許。蓬田師のもと技術調教師としてスタートし7月21日に開業。「北海道の牧場を回ったり、長かったようでアッという間の2カ月間でした」と振り返る。

 千葉県内の育成牧場で生まれ育った。父のケガで1度は馬と一緒の生活を断たれる。だが、思いは募り騎手の道へ。00年から通算856戦25勝で引退。当初から調教師への転身は念頭にあった。騎手生活と調教師免許試験の勉強を両立させ3度目の受験で合格。「少しでも長く馬に関わる仕事がしたい」の一念だった。今も稽古で手綱を握る。「とにかくいつも馬のそばで、ちゃんと馬を見ていてあげたい」。同時に「馬主さんをはじめ、人との関係、つながりの土台づくりが大事。人見知りなのでトークも磨かないと…」と2つの目標を明るい笑顔で語った。

 現在、女性調教師は4人。歴代最多勝(記録が残る62年以降)は09年引退の土屋千賀子師(浦和)で270勝。ルーキー・平山師が、これからどんな馬を送り出すのか楽しみだ。(池田 裕文)

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