【ジャパンC】タマモベストプレイ 異色の長距離路線で堅実な走り
2014年11月26日 05:30 【G1ドキュメント=25日】ジャパンCウイークは栗東出張。ヤル気満々で乗り込んだ村松だったが、あまり歓迎されていない!?朝から冷たい雨。見かねた寮母さんが可愛い花柄の長靴を貸してくれた。その優しさに救われながら、チャリンコを走らせた先は南井厩舎。お目当てのタマモベストプレイの担当厩務員は、既に帰宅すべく車を走らせていた。「ツルタさーん!!」。追い掛けると、車を止めて再び厩舎まで戻って取材に応じてくれた。
タマモ○○○プレイでおなじみ、厩舎ゆかりの血統。母ホットプレイの産駒の多くを管理し、そのほとんどを世話してきたのが鶴田厩務員。きょうだいの共通点をこう語る。「性格はみんな似ている。人間好きなところとかね。目元もみんな母にそっくり」。確かに、隣の馬房の全兄タマモトッププレイを見ると切れ長だが優しいまなざしは一緒。
きょうだいは短距離での活躍が目立ったが、ベストプレイは異色。前走・京都大賞典は首差の2着など、長距離路線で堅実な走りを披露してきた。「真面目に走らない。いかに手を抜くかって考えている」と同厩務員は話すが、裏を返せば余計な力を使わずに走っているということ。だから、スタミナも温存できるし折り合いもつくのか、と妙に納得した。
1週前追いは坂路で51秒4と自己ベストをマーク。「体調が悪いと(体が)ゴトゴトするが、今はそれもない。いい状態をキープできている」と鶴田厩務員。ベストを尽くせば一発も十分だ。