盛りだくさんの4重賞　浜田、田井がフェブラリーSを的中

　先週の中央競馬はGⅠフェブラリーSを含む4つの重賞が行われました。

　土曜日に阪神競馬場で行われた京都牝馬Sは、逃げたウインシャーロットが逃げ粘りを見せる直線、これまで掲示板を外したのは一度のみと、安定感のある5歳牝馬ララクリスティーヌの末脚が襲い掛かります。最後は鼻面を併せてゴールイン、わずかに先着したララクリスティーヌがうれしい初の重賞タイトルを手にしました。

　昨年のスワンSでは人気薄での好走でしたが、今回は2番人気に応える勝利。馬の成長を感じる一戦だったように思います。春の大目標はヴィクトリアマイル。GⅠ制覇に向け、弾みのつく勝利となりました。

　東京競馬場で行われたダイヤモンドSは3400メートルのスタミナ比べ。連勝中だったミクソロジーがもう一つ白星を伸ばし、重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。

　最後の直線を迎える前に早めに各馬が動きを見せるレース展開でしたが、勝ち馬は内でじっと脚を溜めます。4コーナーではワープしたかのように馬群の外へ、あとはあまりある末脚を爆発させ、内から抜け出したヒュミドールを競り落として見せました。

　これでステイヤー界に新星が誕生。春の大一番、天皇賞・春ががぜん面白くなる一鞍となりました。

　日曜日、雨のしみ込んだ小倉で行われた小倉大賞典は、2番人気に支持されたムルザバエフ騎乗のヒンドゥタイムズがこちらも重賞初制覇を飾りました。

　スタート直後から各ジョッキーが内を明ける位置取り。逃げたレッドベルオーブはやや暴走気味で早々に手ごたえが怪しくなります。それをパスし4角終わりに先頭に躍り出たのはバジオウでしたが、その内をついたヒンドゥタイムズの伸び脚がよく、同じく内をすくったカテドラルとのたたき合いを制して重賞初制覇を飾りました。

　2023年最初の中央GⅠとなったフェブラリーSは1番人気に推されたレモンポップがテン乗りの坂井を背に完勝でGⅠ制覇を飾りました。

　2，3着の馬は後方から進めた馬で、先行勢は最後の直線で苦しくなる展開。一方4番手で競馬を進めたレモンポップは一頭だけ抜群の手ごたえ、余力は十分でした。外から迫るレッドルゼルでしたが、勝ち馬をとらえることはかなわず。レモンポップ時代の到来を告げる一戦となりました。

　スポニチでは、自称・お尻ソムリエの田井が土曜付の一面でレモンポップの強さを強調。早くからその馬体に隠された潜在能力を絶賛していた記者ですが、その眼力の裏付けにもなるGⅠ制覇となりました。今後も田井の馬体予想には要注目です。

　さらに浜田もレモンポップから3連単を的中！東京本社らしい安定した印でのGⅠ的中は大いに価値あり。今週もぜひご注目ください。

　そんな今週は中山記念、阪急杯が行われます。中山記念はダノンザキッド、シュネルマイスター、スタニングローズらGⅠ馬をはじめ、ヒシイグアスやソーヴァリアント、ラーグルフ、イルーシヴパンサーと重賞ウイナーがずらり。豪華メンバーが顔をそろえました。

　非常に予想しがいのあるレース、スポニチ記者の印はスポニチ競馬Webでレース前日に公開されますので、ぜひ登録して、ご利用ください。

2/18
【万哲】小倉6R 三連単:◎-△-△ 58,710円
【浜田】小倉8R 三連単:◎-☆-△ 57,930円
【坂田】小倉8R 三連単:○-◎-△ 57,930円
【田井】東京8R 三連単:▲-◎-△ 79,440円
【高木】東京9R フリージア賞 三連単:◎-☆-△ 124,580円
マジ買う1日1R推奨予想【梅崎】東京7R ４歳上１勝クラス 三連単:○-◎-△ 16,620円 ズバリ！！
マジ買う1日1R推奨予想【鈴木悠】小倉9R 秋吉台特別 三連単:▲-◎-△ 18,000円 ズバリ！！

2/19
【田井】東京1R ３歳未勝利 三連単:◎-△-△ 80,650円
【万哲】阪神3R ３歳未勝利 三連単:◎-△-○ 58,010円
【鈴木悠】小倉10R 伊万里特別 三連単:○-◎-△ 104,940円
【高木】阪神10R 武庫川Ｓ 三連単:◎-△-☆ 121,900円
マジ買う1日1R推奨予想【田井】東京5R ３歳新馬 三連単:◎-○-△ 3,380円 ズバリ！！

レッドルゼルに最高の好機

センスがいいドライスタウト

ドライスタウト　万全の状態でチャンス

メイショウハリオ末脚全開

父譲りショウナンナデシコの闘争心

激流で差す！ヒンドゥタイムズ

セキフウ　外枠でやる気スイッチON！

人気に応えるレモンポップ

アドマイヤルプスで一発狙い

舞台が合うドライスタウト

【フェブラリーS】3年前232万ゲット!!　ドライで驚額再現、マイルもプラス

　今年最初のＧ１フェブラリーＳ。ギルデッドミラーの離脱でメンバーレベルは微妙。人気馬の信頼度はさらに増しそうで、馬券は絞った方が良さそうかなと思っています。

　本命は（４）ドライスタウト。前走・すばるＳ（２着）は直線で前が詰まって脚を余した。１着バトルクライとの重量差（２キロ）を考えても、一番強かったのはこの馬だった。状態はさらに上昇ムードで、マイルも他のメンバーと比較してプラスになると思う。枠はもう少し外が良かった気がするが、普通に走れば、このメンバーなら負けられない。

　対抗は（１５）レッドルゼル。マイルはぎりぎりだが、一昨年は４着、昨年は１番人気に推されながらも６着。そこまで致命的な負けではない。前走のＪＢＣスプリント（４着）は出遅れが響いたものの、最後の脚は次元が違った。まともなら勝っていた可能性もある。この負けで人気が落ちるなら狙いたい。

　３番手は（７）レモンポップ。武蔵野Ｓで負けたギルデッドミラーも、根岸Ｓ３着のバトルクライも不在となれば、脚質的にも崩れる可能性は低い。問題は１４００メートルがベストで１６００メートルがどうか？ということと、乗り替わりだろう。基本的に勝っているのは戸崎ジョッキー。まあ、負けても２着だが。正直このメンバーなら人気は裏切らなさそうだが、妙味で外してみたい気持ちもなくはない。

　他では８歳でも衰えは感じない昨年の４着馬（１１）ソリストサンダー。メンバーレベル的に走れる可能性もある外国馬の（２）シャールズスパイト。穴なら（３）ケンシンコウ。馬券は３連単フォーメーションで（４）―（７）（１５）―（２）（３）（７）（１１）（１５）、（４）―（２）（３）（１１）―（７）（１５）を各２０００円、（７）（１５）―（４）―（２）（３）（７）（１１）（１５）、（２）（３）（１１）―（４）―（７）（１５）を各５００円の計３万５０００円勝負！よろしくちゃーん！

　◇じゃい　１９７２年（昭４７）３月２０日生まれ、神奈川県出身の５０歳。お笑いトリオ「インスタントジョンソン」のボケ役。ネタ作りも担当。２２年８月２１日のＷＩＮ５で９３７０万６７１０円の超高額配当を的中させた、最強ギャンブラー芸人。「勝てる馬券の買い方」（出版社・ガイドワークス）など著書も多数。

”チーム益田”スピーディに応援馬券

ドライスタウト　アスリート級の肉体美！

フェブラリーSの枠順が確定！

　4枠7番に入ったレモンポップは前走の根岸Ｓで重賞初制覇。そこから中２週の臨戦過程で一気のGⅠ制覇をもくろむ。マイルはベストの距離とは言えないものの、２走前の武蔵野Sでは勝ち馬とタイム差なしの２着。力は見せられる舞台だ。昨年GⅠ２勝と勢いに乗る坂井との新コンビで悲願のタイトル奪取に燃える。

　人気の一角となるドライスタウトは2枠4番から中央GⅠ初制覇を狙う。久々の実践となった２走前の霜月Sで完勝。前走は勝ち馬の徹底マークにあって２着に敗れたが、最後の伸び脚は目立った。コンビを組む戸崎は最大のライバルとなるレモンポップの手綱を握っていただけに、どのようなレースを組み立ててくるかには注目したい。

　このレース初の外国馬の参戦となるシャールズスパイトは1枠2番から。最上位のプレレーティングを持っており、国内勢を一気に負かしても驚けない。昨年、地方3歳最優秀牝馬に輝いたスピーディキックは7枠13番に入った。藤原智行師も「勝負になる」と期待を隠さない。地方馬としては9９年メイセイオペラのフェブラリーS以来のJRA・G1制覇を目指す。

　中の人注目オーヴェルニュは3枠5番に入った。これが国内での最後のGⅠ騎乗となる福永とのコンビ。その福永も「マイルがマッチすれば一発があっていいと思います」と自信をのぞかせる。

【フェブラリーS】レモンポップ　前走同様の出来をキープ

【フェブラリーS】ドライ余裕たっぷり満点仕上げ

【フェブラリーS】シャールズスパイト　親日派父＆Sキャットで一発

　今回のフェブラリーSには国際競走となった07年以来初めて外国調教馬が参戦する。カナダの殿堂トレーナー、ロジャー・アトフィールド調教師が手掛ける牡6歳馬シャールズスパイト。北米5勝のG1マイラーである。

　シャールズスパイトは母のパーフェクトシャールが芝11ハロン（約2200メートル）のBCフィリー＆メアターフ、祖母のレディーシャールが芝10ハロン（約2000メートル）のフラワーボウルH勝ち馬。母の半兄にもG1・2勝のシェークスピアがいる米芝G1牝系の出身で、自身も昨年、芝G1メーカーズマークマイルを制し、BCマイルで2着となった。普通なら安田記念がターゲットになりそうな血統であり戦歴なのだが、あえて北米で2戦未勝利のダートに狙いを定めた来日には、相応の成算があるということだろう。

　シャールズスパイトの父スペイツタウンは米国供用ながら高松宮記念勝ちのモズスーパーフレアのほか、ダートグレード勝ち馬を3頭出している親日派サイヤー。この父の母の父ストームキャットは、当欄でも毎年のように書いてきたフェブラリーSの最重要血脈であると同時に、母の父として05年優勝馬メイショウボーラー、母の父の父として20年優勝馬モズアスコットと、芝G1級のコンバートをアシストした実績がある。最上位のプレレーティング（116）にものをいわせる可能性も見込んでおきたい。（サラブレッド血統センター）