ロフティフレーズ オープンでも楽しみ

2021年1月8日 12:00

◎丸山元気騎手のコメント

今週の中央競馬は3日間開催。土曜と月曜は中山、日曜は中京で、合わせて15鞍に騎乗します。

ジェイエルブリッジ(土曜2R)の初戦の内容は悪くなかったですね。ただ、まだヤンチャなところがあるので、その辺がどうかです。

ロフティフレーズ(土曜11R)は中山だと最後まで気持ちが続いて走りますからね。前走もいい脚を使って勝ってくれましたし、今回も自分の競馬をしてハマるかどうか。オープンでも楽しみはあります。

セラフィナイト(日曜11R)は前走良馬場で変わってくれました。大きく成長している感じではありませんが、順調でいい雰囲気ですし、今週の動きも良かったですよ。元々デビュー前から期待していた馬ですし、良馬場なら重賞でも楽しみです。

アイスマン(月曜1R)は中間乗っていないので状態はわかりませんが、中山ダート1200メートルに戻って変わってくれれば。走る馬なので、そろそろ結果を出したいですね。

ベッラノーヴァ(月曜11R)は小さいですけどいい馬で能力はあります。まだ1戦しか乗っていないのでわからない所がありますが、新馬戦で乗った感じだと距離はマイルまでなら大丈夫だと思います。ただ、中間の調教では掛かるようなところを見せていたので、その辺がレースにいってどうかですね。

今週も応援をよろしくお願いします。

◎山崎の見解
土曜日
2Rジェイエルブリッジ ☆☆
 前走は好位で流れに乗り、直線では一旦先頭に立つ好内容の3着。競馬センスが良く、今回も上位食い込みが可能。末脚堅実なトーセンチャールズ、渋太さがあるロイヤルダンス、前走初ダートで見所のある末脚を使ったクリーンスレイトが上位候補か。

6Rレープハフト ☆☆
 前走は好位で脚を溜め、渋太く脚を使い4着と初戦としては悪くない内容。そこまで切れるタイプではなく、今の少し時計のかかる中山に替わるのは歓迎。競馬センスも良く展開ひとつで上位食い込みがあっても。良血馬で前走も惜しい2着だったプレミアエンブレム、末脚堅実なヒシシュシュ、安定感があるアイリッシュムーンが上位候補か。

10Rフォルツァエフ ☆
 過去に現級でも好走歴はあるが、近走がワンパンチ足りない競馬続き。中山の実績も乏しく、恵まれないと上位争いまでは…。前走は不完全燃焼だったアポロビビ、大崩れがなく昇級でも相手なりに走れそうなジョーフォレスト、中山は好相性のアヴォンリーが上位候補か。

11Rロフティフレーズ ☆☆☆
 中山は10戦して7回馬券圏内、中山マイルに限ると5戦2勝2着1回3着2回とコース相性は抜群。差しが利く今の馬場も合っており、昇級でも上位食い込み可能。決め手上位のサトノウィザード、立て直して好仕上がりのクラヴァシュドール、斤量が鍵だがオープン特別なら力量上位のアルーシャが強敵か。
 
日曜日
2Rガラティーン ☆
 徐々に流れに乗る競馬ができるようになってきたが、追ってからが一息。今回から着けるブリンカーの効果でどこまで変わるか…。太目の前走を叩き上積み十分のウエスタンスパーダとアミラルレジェンド、渋太さが出てきたサンライズボルトが上位候補か。

5Rトレサイーユ ☆
 ここまで2戦しているが、8、6着と物足りない内容。立て直した効果で前進があればいいが…。安定しているマリーナ、実績あるマイルに戻るサヴァニャン、前走は大外枠でロスが多かったカバーガールが上位候補か。

7Rプラチナポセイドン ☆
 中央転入後は7戦して馬券圏内なし。距離延長で少しでも前進があればいいが…。大崩れがなく前走も長くいい脚を使ったヴェラアズール、近走安定しているレッドレビン、立て直した効果で前走2着と好走したミッキーメテオが上位候補か。

8Rオデュッセイア ☆☆
 前走は直線で前が壁になる場面があったが、それでもメンバー最速の上がりを使い4着と好走。徐々に復調してきた印象で、展開次第にはなるがやや低調な今回の組み合わせなら上位食い込みがあっても。前走楽勝だったシーシーサザン、中京は相性が良いメモリーコバルト、実績あるダートに戻るドゥラモットが上位候補か。

9Rセントオブゴールド ☆☆☆☆
 前走はスローペース。出遅れて物理的に届かない位置だったが、それでも3着と能力を示す内容。長期休養明けを叩いた上積みが見込め、叩き2戦目で勝ち負け可能。中京は相性が良いメイショウボサツ、末脚堅実なフォーラウェイ、使いつつ復調気配のジョディーが強敵か。

11Rセラフィナイト ☆☆☆
 新馬戦では道悪で力を出し切れずに終わったが、前走は良馬場で一変。加速ラップを差し切る好内容で能力は高く、重賞でも上位争いが可能。長くいい脚を使い前走重賞でも2着だったククナ、前走GⅠで4着と好走したバスラットレオン、器用さがあるルークズネストが強敵か。

月曜日
1Rアイスマン ☆☆☆
 前走は6着と崩れたが、1400メートルは若干長かった印象。休み明けになるが、最終追い切りで先着しているように動きは良く、実績ある中山ダート1200メートルに戻れば上位争い可能。末脚堅実なカラハリ、2戦連続で2着のトップヴィヴィット、前走は砂を被り能力を出し切れなかったアイリーライフが強敵か。

5Rクインズムーン ☆☆☆
 新馬戦では出遅れたが、長くいい脚を使い2着。休み明けになるが乗り込み十分。距離延長も好材料で、上位食い込みは十分可能。前走2着で後続には7馬身差をつけたバラードインミラノ、前走は直線でバランスを崩す場面があったトーセンポラリス、好仕上がりのジェミニテソーロが強敵か。

6Rウェブスター ☆☆
 なかなか時計が詰まってこないが、乗り込み量は豊富。重賞を勝ったモンドインテロやセダブリランテスの半弟と素質は確かで、やや低調な今回のメンバーなら上位食い込みがあっても。最終追い切りで上々の動きを見せたセイカスタディオン、一追い毎に動きが良くなっているリトルカプリースが上位候補か。

11Rベッラノーヴァ ☆☆☆
 前走はスタートが遅く中団からの競馬だったが、直線では余力十分で抜け出し完勝。距離延長や急坂のある中山など未知な面はあるが、追い切りで上々の時計をマークしているように仕上がりは良く、ほぼ1勝馬というメンバー構成なら素質で上位食い込みがあっても。強敵相手に差のない競馬をしているテンハッピーローズ、中間の動きがいいクールキャット、使いつつ馬体が良くなっているネクストストーリーが強敵か。

12Rリグージェ ☆☆☆
 骨折による長期休養明けになるが、乗り込み十分で最終追い切りでも上々の動き。前走の東スポ杯2歳Sではコントレイルなど相手が強く5着に敗れたが、自己条件なら能力上位で、休み明けでも素質で上位争いできても。休み明けも好仕上がりのレベンディス、昇級初戦の前走で2着とメドを立てたココニアル、安定感が出てきたレットミーアウトが強敵か。

<山崎啓介>
1982年生まれの北海道出身。2007年に専門紙「一馬(現・優馬)」に入社。美浦の想定班で、若手の調教師、騎手との繋がりが深い。現在も「優馬」のホープとなるべく、日々勉強中。

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