宝塚記念の枠順が確定!
2021年6月24日 14:35 主役を務めるのは何といっても5枠7番から連覇を狙うクロノジェネシスだ。デビュー以来コンビを組んできた北村友一の騎乗は負傷により叶わないものの新コンビを組むのは百戦錬磨のルメール。昨年の宝塚記念はこのレースらしい厳しいレース展開と馬場状態を味方に、早め先頭から2着キセキに6馬身差をつける圧勝劇で、まさに規格外の強さだった。有馬記念でも中団待機から向正面で自らポジションを上げ、4コーナーで先団に並ぶとゴール前で伸びて、史上11頭目となる春秋グランプリ制覇を達成した。これまでのパフォーマンスから、ファン投票1位に選ばれて当然の名牝。前走のドバイシーマクラシックは2着に敗れたものの、今回はより持久力戦になれば独壇場もあり得る。イレギュラーな開催でかなり芝の状態は良いようだが、週末の仁川は雨予報とこれまた追い風。スピードシンボリ、グラスワンダーに続いて史上3頭目となるグランプリ3連覇を決める。
相手筆頭も牝馬。無傷の6連勝で大阪杯を制覇したレイパパレは2枠2番に入った。前走は見た目にもかなりタフな馬場を完璧なレース運びで逃げ切ってG1馬の仲間入りを果たした。しかも負かした相手がグランアレグリア、コントレイルならば紛れもないスーパーホースと言っていい。負けていないというのも一つの魅力で、クロノジェネシスとの対決はまさに夢舞台にうってつけだ。前走見せた操縦性ならば、特に距離延長にも不安はない。
G1初勝利が宝塚記念という馬は多く、最近でも18年のミッキーロケットが記憶に新しい。今回、その可能性があるとすれば7枠10番カレンブーケドールが間違いなく第一候補だ。重賞すら未勝利の身だが、これまで重賞に11回挑戦し、2着6回、3着2回。19年オークス、秋華賞、ジャパンCとG1の好走歴も多数と、能力の裏付けはいやというほど済んでいる。
上位候補の強力牝馬勢に立ち向かうはこのレース2年連続2着のキセキ、昨年3着のモズベッロなど。大外8枠13番のキセキは今年のダービージョッキー福永と17年7月以来、約4年ぶりにコンビを組む。7枠11番モズベッロは、馬場が重くなると度々穴をあけている存在だけに無視できない存在。グランプリ男・池添の騎乗も大きな魅力だ。
中の人注目は6枠9番のアリストテレス。こちらもカレンブーケドールと同様にG1未勝利の身で、この春は長距離路線を歩んだが、今回と同じ2200メートルで行われたGⅡ・AJCCを優勝するなど中距離がベターな印象。ここは妙味有りとみて勝負してみたい。
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