昨年は白毛馬ソダシが優勝したことで大きな話題となった第56回札幌2歳S。注目の素質馬ジオグリフは8枠9番に入った。父は米G1を3勝した新種牡馬ドレフォン、母は12年秋華賞3着のアロマティコという良血。新馬戦では上がり3F33.3秒の脚を繰り出し快勝、才能の片りんをのぞかせた。ここも通過点にするか。

　連覇を狙う須貝厩舎が送り込んだリューベックは1枠1番。全姉ディアドラは17年秋華賞や19年ナッソーSを制した名牝。新馬戦は逃げ切ったが稽古通りなら追って味があり、控える競馬になっても問題ない。函館で新馬勝ちのダークエクリプスは3枠3番から。同馬は今週の3重賞でただ1頭のドゥラメンテ産駒。急逝した父に弔い星をささげたい。

　中の人注目は8枠10番のトーセンヴァンノ。新馬、未勝利と惜敗が続くも果敢に重賞に挑戦。そこでは6着に終わるも1800メートルに距離を伸ばした前走・コスモス賞で初勝利を挙げた。洋芝、距離どちらの適性も証明済みで侮れない一頭だ。