2歳マイル王決定戦「第77回朝日杯FS」（阪神、芝1600メートル）の枠順が19日、確定した。

　無敗の重賞ウイナー3頭が覇を競う。デイリー杯2歳Sをレコードで制したアドマイヤクワッズは7枠12番に入った。陣営が「2歳馬とは思えないくらい精神力の強さ」と語る通り、大物感が漂う逸材。前走は8頭立ての少頭数だったが見応えある一騎打ちで、持ち前の勝負根性を示した。ここも制して、名門厩舎の新エース候補に名乗りを上げる。

　3枠3番エコロアルバは前走サウジアラビアRCを制覇。道中は鈍さを見せつつも、直線だけで同世代のエリート候補生たちを蹴散らして見せた。末脚は間違いなく一級品。阪神JFを制した松山の手綱も心強い。

　8枠13番リアライズシリウスは新潟2歳Sの覇者。デビュー戦を7馬身差で圧勝し、前走は2番手から抜け出す競馬で後続に4馬身差をつけた。ゲートを克服できれば、有力候補の一頭。無敗でこそないものの重賞タイトルを手にしている6枠10番ダイヤモンドノットも侮れない。前走・京王杯2歳Sは2番手から早め先頭で3馬身差V。展開に左右されないセンスは、G１でも大きな強みになりそうだ。

　中の人注目は5枠8番に入ったカヴァレリッツォ。前走デイリー杯2歳Sは、道中でやや若さを見せて2着に敗れたものの後続には5馬身差をつけた。癖をつかんだCデムーロが継続騎乗で、GⅠ馬に導く。