前哨戦のセントウルSを勝ったレシステンシアは6枠12番に入った。スプリント戦は2戦目でありながら好位で競馬を進めたことは豊かなスピードとセンスの証。一度叩かれての上昇も伝わっており、2歳時の阪神JF以来、2度目のGⅠ制覇に向けて、視界は良好だ。

　春秋のスプリントGⅠ連覇を目指すダノンスマッシュは7枠14番に入った。昨年の香港スプリントで初GⅠ制覇を飾れば、帰国初戦の高松宮記念でも強さを見せてGⅠを連勝した。今回は4月のチェマンズスプリントプライズ以来の実戦になるが、勝てば父ロードカナロアと“父子2代春秋スプリントG1制覇”の快挙となる

　CBC賞→セントウルSとスプリント重賞で連続2着している3歳馬ピクシーナイトは2枠4番からGⅠタイトルを狙う。前走もレシステンシアとはタイム差なし、開幕週の外枠を考慮すれば上出来の内容だった。レースを引っ張るモズスーパーフレアは大外8枠16番から。一昨年は粘りに粘ってこのレース2着。直近のレースでも快速ぶりは健在だ。前走で連勝は止まったものの5枠9番クリノガウディーも上位争いに加わりそうだ。

　中の人注目ジャンダルムは6枠11番に入った。初のスプリント戦となった4月の春雷Sでは、2着に2馬身半をつける快勝。母に名スプリンターのビリーヴを持つが、素質をありありと見せつけた形だった。前走のセントウルSは出遅れも4着。強烈な差し脚はＧⅠ制覇も意識させるインパクトだった。