阪急杯。突然ですが問題です。ドリームジャーニーの代表産駒と言えば？即答できた方は、かなりのドリジャニマニアか。実は重賞勝ちは20年ダイヤモンドSを最低16番人気で制したミライヘノツバサ1頭のみ。重賞勝ちはないがホープフルS2着、ダービー3着とG1で健闘したヴェルトライゼンデを思い浮かべた方も多いかもしれない。

　ただ、産駒で中央オープンを2勝したのは、実はトゥラヴェスーラだけ。福島テレビオープン、淀短距離Sはいずれも千二だ。短距離のイメージがない父だが、これは母の父アドマイヤコジーンの色が濃いのか。現役時のG12勝はマイルだが、スプリント能力も高く、02年には当時千二だった阪急杯を3馬身半差で快勝している。

　トゥラヴェスーラも昨年の高松宮記念で4着。前走の京王杯SCでは3F32秒5の鬼脚で首差2着に食い込んだ。配合の妙といか、競馬の面白さが詰まった血統だ。その前走以来だが、稽古では久々を感じさせない動きを連発。目標は昨年の雪辱が懸かる高松宮記念だろうが、まずはここで初タイトル制覇。名実共に父の代表産駒の座を射止める。（1）から。