クラシック路線へとつながる出世レース「第69回毎日杯」。このレースを制したシャフリヤール（21年）やキズナ（13年）はその後ダービーを、アルアイン（17年）は皐月賞を勝利するなど目覚ましい活躍を見せている。デビューから2連勝と底を見せていない1枠1番のドゥラドーレスもそれに続く。前走のセントポーリア賞ではスタートで立ち遅れるも最後の直線では上がり3F最速の脚で突き抜けV。非凡な素質で初の右回りや長距離輸送もクリアする。

　過去10年でディープインパクト産駒が5勝している同レース。今年は同産駒が2頭出走する。サウジアラビアRCの覇者コマンドラインは2枠2番に入った。1番人気に支持されたホープフルSでは痛恨の出遅れが響き12着と大敗。トリッキーな中山から阪神に舞台を移して再起を図る。19年の当歳セレクトセールで4億7000万円（税抜き）の高値がついたリアドは6枠6番から。前走の若駒Sは展開が合わず惜敗したが、新馬戦Vのこの舞台なら重賞初制覇に手が届く。

　中の人注目は4枠4番のピースオブエイト。デビューから1800メートル戦を連勝しており、距離適性はバッチリ。2戦ともに単勝1倍台の骨っぽい相手を下しており、ここでも「大物食い」が見られるかもしれない。