正直に申し上げます。高松宮記念。相性最悪です。競馬記者生活18年。いい思いをした記憶がありません。最後にもうかったのは、まだ記者になる前。キングヘイロー→ディヴァインライトで決まった00年。つまり21世紀になって、1度も馬券が当たっていません。

　ここまで予防線を張って、今年こその思いで◎を託すのはトウシンマカオ。昨秋の京阪杯を快勝。3連単6万馬券を的中させてもらった恩は忘れていません。前走のシルクロードSはイン有利な馬場状態で大外15番枠。しかもハンデ58・5キロ。4着止まりも鮫島駿は「折り合いなど確認したいことは確認できた。着順は悪くても無駄なレースではなかった」と前を向く。何より最終追いの動きが素晴らしかった。ラスト1F11秒2の切れ味でパートナーを突き放した。2週続けて追い切りに騎乗した鮫島駿は「前走よりも状態がいいし、先週よりも今週の方が一段階上がっている」と手応え十分だ。

　道悪必至の状況。マカオはやや重までしか経験がないが、母ユキノマーメイドは重の芝で2戦2勝。祖母サスペンスクイーンも重で【2100】。兄ベステンダンクはオープン勝ち（都大路S）が重。母系に流れる道悪巧者の血が、大一番で発揮されると信じて…。今年こそ！！（14）から。